小さなスナック -8ページ目

小さなスナック

宿題が終わらない

この日のために休みをとり仕事どころじゃなくなるのが、
スーパーボウル開催時期の2月というのがアメリカの伝統。

そして、毎年1月から2月の大企業はこのスーパーボウルの広告に
狂ったように競うかのようにCM広告料をつぎ込む。
特に今年のCM出稿料金は30秒で500万ドル(約6億円)、
通常のCM時間2分は単純に2000万ドル(約24億円)の計算(多分)。
今年のスーパーボウルの広告料は過去最高額に高騰していたらしい。
常連のバドワイザー、コカ・コーラ、ペプシ、
ナイキ、T-Mobile、バンク・オブ・アメリカ 
その他協賛企業も入れると何百社にもなる。
若手新進ベンチャー系ゲーム会社、アプリ会社等にとってもビッグチャンス。

アメリカ総人口の3分の1、1億人以上が観る事になる(ほぼ義務 笑)ので、
スーパーボウルほど突出したマーケティングはない。
大体、全米1億人以上が真剣にNFLを観るわけではなく、
CMの話題性や出演者に興味があるのだから。
しかも、本気のコマーシャル。

個人的にはラッパー達が出演しているスーパーボウルのCMが好き。

http://www.xxlmag.com/video/2016/02/rappers-in-super-bowl-ads/

で、何よりもハーフタイムショウのパフォーマンス観たさが一番。(わたし含む)
2016年、メインのColdplayでもなく
黒いゴミ袋ではなくヴェルサーチでキメたブルーノ・マーズでもなく、
クィーン・Bが、、、ビヨンセが、全部、総かっさらいしたのだ。

スーパーボウル開催前日にサプライズリリースした新曲“Formation”は
あの時のハリケーンカトリーナを、
アフリカン・アメリカンの誇りを、南部生まれのルーツを
Black Lives Matter(黒人の命も大事)を、ブラック・パンサーを、
警察権力の暴力を。 
そんな内容のミュージックビデオ。
何が一番驚いたのかって
90年初めパサディナのローズボウルに登場したマイケル・ジャクソンの衣装を
そのままオマージュした衣装とダンス。
どうして驚いたのかって、
わたしが初めてローズボウルに行き、初めてNFLを観に行き、
10万人の中の一人として初めてマイケルのパフォーマンス観たあの時を
今年ビヨンセが魅せてくれた。
あの時、あまりの大興奮でパサディナの友人宅で大騒ぎをし
泥酔したまま、鼻血が出たまま朝を迎えた記憶。
アメリカの「大陸」体感を味わったのはあの時のNFLからかもしれない。
これがアメリカなんだ って。

オリンピック無しでも生きていけるけど、
スーパーボウル無しでは生きていけない のが”アメリカ人”

NFL・MLB・NHLの中でも神と崇められるNFL、保守的な運営と支配のNFL。
ビヨンセがテレビの向こう側の1億人に見せつけた。
スタジアム7万人の大観衆に見せつけた。
SNS上で世界中に見せつけた。

2月は、2月という時期は
African American History Monthなのだ。
(アフリカ系アメリカ人歴史月間 )

ハーフタイムショウの動画を観ながら slay!!! 
(slayは最高にヤバイの意味 最近のスラングらしい)
ビヨンセの太ももがヤバイ! 「X」はマルコムX!


※アメブロ内では動画見れずYoutubeから直接

What happened after New Orleans?
(ニューオリンズで何がおきたんだ?)
best revenge is your paper
(最高の仕返しはあんたのお金)
なんていう、凍りつくようなリリックと映像。



SLAY!!!と、絶叫したものの、
ニューヨーク前市長ジュリアーニがこのビヨンセのパフォーマンスを
警察への攻撃だ とギャンギャン吠えまくっている と早速のニュース。
90年代当時、就任直後から「マンハッタンのヒトラー」と
呼ばれたジュリアーニは
とにかくヒップホップ業界が大嫌い。
ビヨンセの夫ジェイ・Z(ラッパー)が大嫌い。
未だに認めていないらいしいが、ジュリアーニ市長時代のNYPD内には
市長直轄のヒップホップ取り締まり組織を作ったというのだから。
ジェイ・Zという男はドラック・ディラー、銃所持、著作権侵害等々で
逮捕、訴訟を繰り返しながらも
現在ではフォーブスの番付になるほどの富豪。
あと音楽ストリーミング・サービス会社「TIDAL」を作った人。
スパーボウル開催時期に警察の暴力によって亡くなった遺族の為の
Black Lives Matte基金にジェイ・Zが100万ドル寄付という話も金額も驚く事ではなく、
根っからのオバマ支援者の一人として
オバマ大統領任期中にはすっかり慈善活動家的なジェイ・Z夫妻に様変わり。

という、スーパーボウルの景気のいい話とビヨンセやってくれましたの件と
2月は本格的に始まった大統領予備選の話題と
ケンドリック・ラマー11部門最多ノミネートのグラミー受賞式と
白人だらけのアカデミー受賞式が続き
それが終わったらスーパー・チューズデイ。
ほぼ共和党・民主党の候補が絞られてくる3月。

共和党候補トランプやクルーズ、ルビオ等の各人コント、各人漫談はさておき、
民主党のヒラリーとサンダースが予想外の激戦となり、
というより、まさかヒラリーが苦戦を強いられるスタートになるとは
誰もが想像しなかったんじゃないのか。
とは、いえ、短期間で全てをひっくり返すパワーがあるのも
やっぱりこれもアメリカなんだ って。

なので、共和党の本流ではないトランプと民主党の本流ではないサンダース、
似非極右と夢見る極左の本選になる可能性もゼロではなく、
アメリカ大統領に誰が選出されるかは世界の動向にも相当な影響があるので
ジュリアーニ後任のニューヨーク前市長ブルームバーグが
スーパーチューズデーの結果次第では2000万ドルの選挙資金とともに
立候補準備を整えているとか。
ブルームバーグって確か市長を2期までしかできないルールを
3期まで可能にする法律を市議会が望んで作ったというくらい、
政策も人格もスマートで一番大事な資金力も豊富(ブルームバーグの設立者w)
ニューヨーク市長3期って、
もはや大統領権限と同じくらいの影響力がある安定感。

いや、足ふみ状態のブルームバーグ云々より、
ヒラリー・クリントンが大統領になるべきでしょ。
去年発覚したメール問題も今さら蒸し返さなくても。
アメリカ国内の熱狂的サンダース支持若者達の(一部日本の某若者団体も 苦笑)
大学無償化も大事だけど、
それ以前にラティーノやアフリカンアメリカンのシングルマザーやその子供の支援、
無保険の移民達のメディケア、里親制度、女性の雇用均等支援等など
大統領時代のビル・クリントンよりヒラリーの方が活躍していたくらいなんだし。
それと、アメリカの公立は高校まで教科書から体操着の果てまで無償。
(日本の民主党もかつてはそういう事言っていたような (空目))
にも関わらず、貧困層・マイノリティの就学率がようやく75%まであがったものの、
それでも識字率は100%ではない。
そこをすっ飛ばしていきなり大学無償を訴えても
「?」が残るだけ。
格差是正も産業界の理解なくしては実行できるものでもない。

オバマの保険改革含め国内政策は
はすでにヒラリーの下敷きがあったおかげとも言える。

単にエスタブリッシュメント嫌いだけの理由で
ヒラリーの政策、
それはオバマ大統領就任期間に行ってきた国内外政策を受け継ぐためにも
潰してほしくない。
実はオバマ3期を切実に願っているアメリカ国民の声も多い という事に
便乗している胸の内。
ヒラリー自身はオバマに最高裁判事になってほしい希望。
と、拾い記事を読んでいたら現在の最裁判事が急死のニュースって。
ますます内乱状態が加速・・DNC vs GOP。

結局のところ、
ニューヨークタイムズのオピニオンページにも
I Miss Barack Obama(オバマが去ることは寂しい)と
長々と寄稿しているくらい。

http://www.nytimes.com/2016/02/09/opinion/i-miss-barack-obama.html
ニューヨークタイムズはヒラリー支持を早々と宣言。
ジョージ・ソロスはヒラリーに600万ドルの寄付。
LBGTのアソシエーションや党推薦のデリゲートでも
圧倒的にヒラリー票が大多数。

社会主義のアメリカなんてアメリカじゃないでしょ(笑)
むしろサンダースは日本の総理大臣に迎えるべき でしょ(勿論、冗談 笑)
何だか、サンダース出現に希望を見出すような
ツイッター界のアイドル学者内田樹や山口二郎界隈は大はしゃぎだけど。
あ、レッチリもサンダース支持表明らしいけど。

票を動かせるのはホワイトアメリカの人々ではなく
人口層が白人と逆転している無党派のラティーノと
アフリカン・アメリカンの人々。
あとオプラ・ウィンフリーが誰を支持支持するのか。
(この女性、アメリカで尊敬する女性ナンバー1の人)

なんて、ここしばらくは大統領選と相変わらずヒップホップばかりの
話題をトピックしていたけど、、
(特にトランプとサミュエル・ジャクソンの罵り合いが面白い)

日本が大変な事になっていると、CNNで知る感じ(笑)
fortuneは「Japan's Stock Market Has Been Hammered This Week」
(日本の株式市場はハンマーで壊れた)
CNNは「Japanese stocks are getting destroyed」
(日本株が崩壊)
と、外国記事はすでに日本は
経済破綻をした事になっているんだけど?

日本の長所は、
日本の問題はあくまで日本の問題なので
アメリカにもEUにも影響が出ない という事。
ドルもユーロも全市場が全面高らしいので。

ついでにわたしの長所というべきか短所というべきか、
サンダースの夢見る理想には傾かなくなったという、
単に大人になった証なのか、
単に年をとっただけなのか。

つらい。色んな意味で。