小さなスナック -11ページ目

小さなスナック

宿題が終わらない

涙を拭うオバマの姿を見るたびに
大統領任期が残り1年となったオバマ大統領が好き好き好き過ぎて
今、たまらない。
2008年前後の選挙中、就任直後、1期目、現在の2期目、
ずっと見続けてきたけど最初の頃以上に好きでたまらない。

年明け早々、
オバマが兼ねてから問題視していた「銃規制」の大統領発令は

腰砕けオバマのお粗末な内容だとか
理想主義に逃げ込んだオバマ政権に未来は無いとか
パリのテロでは泣かなかったのにとか
予想通りの銃擁護論者の批判続出。
「銃は人を殺さない、人が人を殺す」のフレーズで有名な
NRA(全米ライフル協会)と共和党によって先行き困難。
オバマ陣営も再検討に入っているらしい。

しかも、オバマが銃規制を涙を流して訴えれば訴えるほど、
銃の爆買い者が増加し、
リボルバーで有名なスミス&ウェッソン他、銃製造会社の株が上昇中、
しかも ”Obama best GUN salesman”と言われているんだから
皮肉としか言いようがない。
というか、これが”白いアメリカ人”の現実。

カリフォルニアやニューヨーク筆頭に
ほとんどの州では銃規制があり銃所持自体を禁止しているものの、
何せ
アメリカ合衆国憲法修正第2条の
「規律ある民兵は、
 自由な国家の安全にとって必要であるから、
 人民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを冒してはならない」を盾に
日本の憲法9条の解釈同様、
オバマ大統領就任直前に
2008年超保守ブッシュ一派の判事が銃の個人所持を認めた判例を出し、
歴代の憲法解釈を覆したが故に銃個人所有が増加。
ジョージアやサウスカロライナ州は、
銃の所持を許可する場所をバーや教会や空港にまで広げ、
テキサスはキャンパス内での銃所持を合法化、
ついこの間の新しい州法では、
銃を見せた方が抑止力になるからと、
銃を洋服の中に隠す必要が無くなったとか。
思わず、西部劇復活かよ と突っ込みを入れたくなる。

どこの国でも”愛国者”や”国粋主義者”は時代の逆戻りが好きなようで。
そして、アメリカに住む”白いアメリカ人”は特に共和党支持者達は
”黒いアメリカ人”の大統領が大嫌いなのだ。
大統領選候補の共和党トップ、トランプの暴言は、
実は彼自身というより、リパブリカン達の声でもある。

アフリカン・アメリカの大統領よりも白い女性の大統領誕生の方が早いと
長年、囁かれ続けていた位なのだから。


2001~2013年までに
テロにより死亡したアメリカ人 約3千人。
自殺、他殺、事故も含め
銃暴力により死亡したアメリカ人 約40万人

オバマのホームタウンであるシカゴでは銃犯罪の被害者も加害者も増え続け、
1年間で銃殺人事件による死者数が
イラク戦争で亡くなった米兵よりも多いことから
イラクとシカゴを掛け合わせたChiraq(シャイラク)という言葉まで
出来ている。
スパイク・リー監督もこの言葉にインスパイアされ
賛否両論はありつつ「シャイラク」という映画を最近公開したばかり。
その造語シャイラクと名づけた張本人のラッパー自身(キング・ルイ)も
銃撃事件に巻き込まれ銃弾を浴びたとニュースで知ったのは
去年の年末。
ドライブバイで幼い少女も巻き込まれ、
まるでギャング映画のように一晩で50人以上も亡くなっているのも去年の出来事。

3億丁以上の銃が流通しているアメリカ社会。
選挙で銃規制を演説すると落選すると言われる位の銃社会。
それがアメリカ。

今回の銃規制に至っても簡単に通らないのは
オバマ自身がよく分かっていたと思う。
それでも、大統領任期中に発令した事は
次世代へ繋げるため。次の駒へと進めるため。

ニューヨータイムズのオバマの寄稿。
言論の自由、プライバシー、それらはもちろん憲法で保障されているが、
文明社会に生きる者としての対価も当然払わなければならない。
銃規制はそうした対価のひとつ、銃による暴力は私たち共同の責任。と。
銃メーカーにも市民の安全な暮らしを維持する努力と責任が必要。と。
常識的な銃規制を支持しない候補者は、支援しないし、投票もしない とも。

http://www.nytimes.com/2016/01/08/opinion/president-barack-obama-guns-are-our-shared-responsibility.html

大統領が人種に関わらず貧富の格差に関わらず自国民を守る。
とても当たり前の事が、いかに難しいか・・・。
8年間、共和党政権が天文学的な数字で外交・防衛を行った結果(過去歴代大統領含め)、
国内政策が全て後回しになっていた事を1つずつ、
現実の困難を知っているうえで、
理想を現実に変える事が、いかに難しいか・・・。



オバマがチャールストン教会の銃乱射で亡くなった9人に捧げた
アメイジング・グレイスはまさにゴスペル。



ケネディ・センター名誉賞授賞式、
アレサ・フランクリンがキャロル・キングに捧げたナチュラル・ウーマン。
オバマの一瞬の涙。(アレサは大統領就任式でも歌っている)



コネチカットの小学校で26人が射殺された事件に触れ涙がこぼれ落ちたオバマ。
Everytime I think about those kids, that gets me mad.
(あの子供達のことを考えるたび怒りが湧いてくる。)