お茶に行った所は私が昔、頻繁に利用した場所でした。
聞く所によると、そこはAの出身地のコーヒー店の日本店舗だそう。
最初こそビクついていたものの、時間を忘れて話しました。育った場所も文化も違うのに、趣味や好みに共通点が多くて驚くと共に何故かAには心の闇を話す事ができたのです。
九年間でカチンコチンになった心が優しく包まれて内側からなにかが溶けて流れて行くように話が進み、別れの時間に。
また近々会いたいと言われ嬉しい反面、部署が違えど、同じ会社。複雑な気持ちでした。
この時元カレと別れて数ヶ月。その頃元カレは数年前からお付き合い?していた新彼女の家と実家を泊まり歩いており、私は貯金を元カレに使われたので引っ越しできるまで元カレとの共同生活を余儀なくされていたのでした。
親には九年間かなり心配かけたので新居で落ち着くまで何も言えませんでした。
共同生活中は相変わらず掃除洗濯を受け持っていましたが、新彼女が料理を作ってくれるらしく、料理からは解放されていました。
元カレは一日でも賞味期限が切れると『俺を癌にする気か?』『お前の母親は妊娠中放射能浴びたり、体に悪いものばかり食べていたからお前みたいなんが産まれた!俺の子はお前の二の舞にはさせない!』と迷言を残していたのですが、食費は私持ちだったので彼の納得する食材を買っていたら給料が半分飛んだ月も!なので食事を作らなくていいのは助かりました。
一人納豆ご飯を楽しみ、お金が貯まるのを待てず新居物件をみに行くのが楽しみになっていました。
それから間もなく、ほぼ家に戻る事のない元カレが帰宅し無理矢理性行為を求めます。拒むと暴言。拒まないと変態扱い。
その日私は自分でも驚く程強気で拒み、週末なけなしの貯金で新居を決めたのでした。
新居は元同棲場所から徒歩十分の所になりましたが、モラハラ元カレとは簡単には離れられないのは理解しての事。永遠にも思える話し合い、当時の私の仕事都合もあり取り敢えず近所に住むのは都合がよかったのです。
引っ越し中、私は大怪我をするのですが、Aとはそれを機に一気に近づきます。
新居で初クリスマス!
