夫は単身赴任中。
4,7,11歳ワンオペ育児に奮闘する
アラフォーママLUKAです。
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小学校高学年の頃、校庭の草むしりをしていた。

ボウボウの草畑。抜いても抜いてもはかどらない。

さのうち友達のAちゃんが私に「なんか効率悪いから、あんた草どんどんむしって、私集めて捨てに行く事にしよ」と提案してきた。

今思えばそれもさほど効率良い作戦でも無いが、小学生の私は「よっしゃ!」と受けて機械のようにバシバシ抜いた草を後ろへ投下していった。

それをAちゃんが「あはは、早い早い。私草集めるね!」とほうきとちりとりでかき集め、捨てに行くという流れを繰り返した。

Aちゃんも私も楽しくなって、おりゃおりゃーと作業を進めているうちに、Aちゃんが草を捨てに行ったタイミングで教頭先生が通りかかった。


夢中になって草取りマシーンと化していた私は気付かずにいたのだが、それを見ていた教頭が「それが草むしりって言えるか!後ろ見てみろ!こんなに散らかして。こういう所に育ちや人間性って出るよな!!」と、捨て台詞のように言って立ち去って行った。

私は背後から急に怒鳴られてポカーンとなっていたが、徐々に悲しくなって、戻ってきたAちゃんに涙を見られないよううつむいて草むしりを続けた。もう後ろには草を投げずに。

Aちゃんは「もうやめちゃうの?面白かったのにー!」とブーブー言いつつ、私の隣にきて一緒に草むしりを始めた。



もう30年も前の出来事だが、あの時のシチュエーション、教頭の言葉、表情は鮮明に記憶に残っている。

悲しかったのは、私なりに一生懸命良かれと思って行った行動が誤解され、さらに家族まで否定されたような言葉をかけられたこと。

今でも悲しくなる記憶の1つだ。






今朝、登校前に歯磨きしていた長男アキ。うがいが終わったあとも寝癖を気にして洗面所を陣取っていた。順番を待っていたコトが痺れをきらしてアキの前に入り込むと、アキがその頭上から歯ブラシに付いた水滴を振り切った。水滴は鏡とコトの頭にも降りかかる。

その様子を見ていた私は怒り、「なんでわざわざコトの頭上でやるのよ!鏡も汚して!」と言うと、アキは「ごめんなさい、拭くね」とこれまた近くにあったコトの顔拭きタオルで鏡を拭いた。

それを見てコトが泣き出し、アキもしまった!と言う顔をしたが時すでに遅し。時間もなく焦る気持ちも相まって、私はまたまたやってしまった。


あんたわざとでしょ。

歯ブラシの水も、タオルも!

洗面所割り込まれたからって、妹にそんな嫌がらせするんじゃないよ!






それを聞いたアキの顔つきが変わった。

そして、

「そんなつもりなかったよ。……決めつけんなよ。」と、つぶやくように言って、黙ってランドセル背負って家を出た。

いつもなら、どんな時でも「行ってきまーす!」と言って出かけるのに。。



その時、私はあの草むしりの件を思い出した。私もあの時思った。「勝手に決めつけんなよ」って。なのに、同じことをアキにしてしまった。

さっきの私、あの時の教頭先生と同じ顔してた違いない。

自分はあの時のことをトラウマに感じてるくせに、息子に同じ思いをさせてしまった。



悲しいよね。





アキの後ろ姿を思い出して胸が詰まる。




塾から帰宅したら、きちんと謝ろう。