肝門部領域胆管癌の手術を終え、約3週間の入院生活を経て退院した父はゲッソリと痩せた。体力が追い付かずしんどい日々を過ごしていたが、胆汁を排出するドレーンを取り外してからは徐々に元気を取り戻していった。

術後、主治医からは病理検査の結果として「リンパ節、他臓器に転移なし」と説明があった。それでもまだ無理は禁物と、田畑作業など家族でサポートしつつ、退院2ヶ月後には1泊温泉旅行にも行く事が出来た。温泉宿でモリモリ食事をし、孫とカラオケで楽しんだ父は少し自信を取り戻したのだろう。
しばらくして親戚の訃報が届いた際には、自分で高速2時間を運転し葬儀参列すると言う。私の反対を鼻で笑い飛ばし、計画を実行した父。葬儀参列後は親戚と共に近場の温泉宿に宿泊し翌日また運転して帰宅した。
明らかに調子に乗りすぎ。
帰宅した頃にはしんどさを訴えその翌日に発熱し、寝込んだ。
コロナ、インフルエンザが流行っていたこともあって、近くの病院で検査するも陰性。多分疲れが出たんだろう、、と、解熱剤を飲みつつ休息し、3日目でやっと平熱に下がった。しかししばらくは体調がなかなか戻らず、父も懲りたのか少し大人しくなった。
今思えばこういった発熱も、胆嚢、胆管を切除した父には命取りになることを、この時は知らなかった。