第3回 建築士の秋吉先生
このシリーズは、お家づくりを一緒にしてくれている関連会社のみなさまに、
私、くるみ不動産の野口がインタビュー形式でお家のあれこれを聞いていきます!
これから、お家づくりを考えている方も、そうでない方もよろしくお願いいたします
自己紹介
🔴野口
簡単に自己紹介をお願いします。
🔵秋吉先生
2002年に秋吉設計に入社して、2009年に建築士の免許を取得して、本格的にこの業界に入ったという感じです。
建築士になったいきさつ
🔴野口
なぜ建築士を選ばれたのですか?
🔵秋吉先生
特に選んだ理由はなくて。
高校に入る前くらいの時にWindowsの98が出たんです。
そのぐらいの頃にIT系がいいな、面白そうだなと思って、コンピューター関係の道に行こうとしたんです。
だけど、うまくいかなくてどうしようかなぁと思ってるときに、それなら戻って来いと言われて戻ってきたら、2世の宿命ですよね。
家業に来いと。
そんな中進んでいくうちに、僕もこの仕事を好きになっていきながら、建築士の免許も一緒に取ろうかということで、案外スルスルとうまくいって、そのままストレートで建築士取れたんで、意外と向いているのかなと思いながら進んでいったのが始まりです。
🔴野口
お父様にお仕事のスタイルは似ていますか?
🔵秋吉先生
全然似てないですね。
僕は基本的にお客様と話すことの方が大好きなので。
どちらかというと営業側の人間というか、家をデザインしていく方が好きなので。
実務的なところが全くわからないわけではないんですけれども、
楽しいのは、お客様と話してるのがいちばん楽しいので、畑的に言うと父親は技術、僕は営業っていう感じですかね。
スタンスは全然違うと思います。
🔴野口
住み分けっていう感じでしょうか?
🔵秋吉先生
そうですね。完全に住み分けする感じですね。
なので技術的なところは僕ももちろん聞きますし、住み分けができているので、意外と親子で喧嘩も全くないです。
会社のことをどうしていこうああしていこうという議論はありますけど、仕事のことでああしろ、こうしろというのは絶対ないですね。
営業面では僕が文句を言わせないので(笑)
僕が単独でついたお客様で揉めたことが1回もないので。
フットワークの軽さ (フッ軽) の秘訣
🔴野口
たしかに、すごくお客様に寄り添った建築士っていうイメージが強いです。
とはいえ、前から思っていたんですけど、秋吉先生はめちゃくちゃフットワーク軽いじゃないですか?それはどうしてなんですか?
🔵秋吉先生
それは逆に父を見ていて思ってたことなんですけど、僕らの仕事ってどうしても夜業(やぎょう)がメインなんですね。
🔴野口
夜業(やぎょう)?
🔵秋吉先生
残業ですね。
夜に作業する仕事なんで。
なので、たぶん昔の建築士の仕事って何?って検索してみると、残業がつきものだったと思うんですよ。
個人でしている人が特に多いので、それもあるんですけど、自分でリズム作りながらするので。
できない分は、夜やりゃあいいじゃんていう僕らの感覚なので。
それをブラックとか思わないですし、自分がしたいからしてるだけなんで。
でも人には強要しないですよ。
だけど自分がする分には別に、疲れるという感覚もないので。
まだ若さもあると思うんですけど。
そこはまぁ自由にフットワーク軽くできてるかなと。時間の使い方もあるとは思うんですけど。
父からよく言われてたのは、忙しいは理由にはならない。だから、時間の使い方を覚えるためにも逆にお前はいろいろしなさいと言われたんです。いろんなことに参加しなさい。参加したら時間の組み立てが上手くなるって。この日はこうしなきゃいけないっていうのが絶対出てくるからその中でかいくぐっていく方法が身に付くから、逆にいろんなことに参加してやっていきなさいというのは言われましたね。だからいろんな会に所属するんですよ。ボランティア団体などにも入りました。
時間の使い方は上手くなりますね、いろいろ参加するにあたって。
フットワークが軽いっていうわけではないんですよね。ねじ込んでるだけなんですよね。
🔴野口
そもそも建築士さんは事務所から出ないっていうイメージが強いんですけど。
秋吉先生の場合、一般的な営業マンとして見た場合でも、その中でもずば抜けてフットワークが軽いと思うんですけど。
🔵秋吉先生
へぇー。
まぁー、でも、ついでは作りまくるんで。
🔴野口
なるほど、それが秘訣なんでしょうか?
🔵秋吉先生
それはこちらの田舎に住んでるあるあるなんですよ
昔から、大分に行くなら、用事を2個3個作っていけみたいな。ガソリン代ももったいないからという感じなんですよ。
時間とお金がもったいないから。それが癖なので。
だから別府で用事を済ませて、大分市の会社に行ったりとか、うまいこと1日を使うのが身に付いちゃってるので、会社にいない事は多々あるんですけど。
仕事に関しては、僕はただ楽しんでるだけなんで。
🔴野口
秋吉先生が楽しんで仕事してるのはすごく伝わります。
🔵秋吉先生
そうなんです。そこだけなんですね。
人とつながる仕事なんで、僕は人とつながることが嬉しいんですよ。この業界にいて。
だからお客様の前に出るのが好きなんです。
仕事をする上でのポリシー
🔴野口
秋吉先生が仕事をする上でのポリシーってなんですか?
🔵秋吉先生
僕が言ったことやったことに責任を持ちたいんですよ。
だから中途半端な解答をしないようにしてます。
お客様と信頼関係を作った上でおかしいものはおかしいですとスパッと言うタイプなので。
だから自分に正直に、自分が言ったことに責任を持つ。
僕が設計したものについては、責任をとって見ていくというのが僕のスタイルですかね。
僕プライドとか特にないので。
🔴野口
違う形のプライドのような気がします。
世にいうプライドではないけど、表に出てないすごいプライドというかポリシーは感じます。
🔵秋吉先生
内に秘めとけばいいと思うので、
いろいろ相談された時とかに即答する事はすぐに即答するんですけど、わからないこととかこうじゃないっていうことに関して、こうじゃないって言う答え方はしないんですよ。相手にも失礼なので。間違っている内容を伝えるかもしれないので、こうだよねとかいう言い方は僕は基本しないようにしています。こうしたほうがいいんじゃないですかというのはありますけど。
いまからお家を建てる方へのアドバイス
🔴野口
いまから、お家を建てようとしている方へのアドバイスがあればお願いいたします。
🔵秋吉先生
僕が思うのはですよ?
ご夫婦ならご夫婦間でまず、むちゃくちゃお話しされた方が良いと思います。
意外とできてないです。
意外とせずに僕らの前に来てるから、割といろんなことが、あとでこうしたかった、ああしたかったっていうのが各々出てくるんですよ。
話ができていないと。
ご夫婦でお話し合いしてないと、それぞれ頭の片隅にアイディアはあっても言葉に出してないから、僕らと打ち合わせするときに思い出せないんですよ。
それと、僕らがこれを持って帰って、前もって見ておいてくださいね、というのは無駄にしない方がいいです。
絶対に頑張っている人は良いものを作れてるので。
前準備を頑張って欲しいです。
家の建築が始まった後に、「そういえばこうしたかったんですけど、できますかね?」って聞かれても、もうできないんですよ。
仮に間に合ったとしても、追加工事となってしまうため費用も余分にかかったりとか。
こういった追加工事をなくすためにも、いろんな話をご夫婦だけでなく、建てる前に僕ら建築士と雑談も含めていろんな会話をしたほうがいいです。
その会話によってなんでも言える関係性を作った方がいいです。こうしたいあーしたいを。
やっぱり遠慮するじゃないですか?お客様はどうしても、言いにくいなみたいな。
こんなのできないって言われるんじゃないかとか。
遠慮せずになんでも言える関係性を僕らも作りたいので。
なおさら会話をして関係性を良くしてる方がいいと思います。
こう作りたいあぁ作りたいわその先の話なので。
もう金銭面とかその他の事にも関わってくる話なので。
そういうのよりかは建築士にアイディアを絞り出させたほうがいいです。
100%近づけるように僕らも努力するので、違う方法でそこに到達するまでの道のりは長いかもしれないけど、そう考えた方がより、自分も愛情がおける建物ができるかなという事ですね。
自分が考え抜いたものなので。
僕の中で雑談で無駄な話は無いので。いろんな情報をそこから拾っているので。意外と僕そういう会話の記憶力いいんですよ。言ったことはほぼ忘れてないです。お客さんとは掘り下げて話をするので。
アドバイスとしては、相性の良い建築士と出会うのがいちばんですね。
🔴野口
なかなかそんな相性の合う建築士さんとの出会いって難しいですよね?
🔵秋吉先生
ハウスメーカーで営業マンで買い物するっていうお客様が多いじゃないですか。
それでいいと思うんですよ。自分の波長の合う営業マンと話をされた方が良いものができると思います。ハウスメーカーは建築士と直接話をするということがなかなかないと思うので。
お施主様が現場に見学に行く時のアドバイス
🔴野口
現場に行く時のアドバイスがあれば教えてください。
🔵秋吉先生
やっぱり建築士と一緒にいくことをおすすめします。
🔴野口
え?
でも、普通は少し難しいですよね?
🔵秋吉先生
そうですね。僕は全然行くんですけど。
フットワーク軽いんで(笑)
他の建築士の先生と行くのは難しい場合もあるかもしれませんね。
その場合は、営業さんと行くことをおすすめします。
その方が、建てている途中でも出来上がりのイメージをお話しできますので
ワクワクしてもらえると思います。
プロフェッショナル仕事の流儀風に、秋吉先生にとって仕事とは?
🔴野口
では最後に。
プロフェッショナル仕事の流儀風に、秋吉先生にとって仕事とは?
🔵秋吉先生
仕事とは...仕事とは...
「人とのつながり」かな。
今話してきたことの総まとめをすると、結局そこなんですよね。
人とのつながりがいちばん大事かな。
だから、僕が好きな人としか仕事をしないっていうのももちろんそうですし、向こうが好きでいてくれる限り、僕はずっと好きなので、だからそこは大事にしていますかね。
仕事していく上でというよりか、この仕事自体が好きなので。
もう別に仕事という感覚でお話ししてないので、お客様と。
もちろん失礼のないようにプロとして話はしますけど。
実際は僕が楽しみながら勝手にやってることなので、中には合わないお客様もいるかもしれませんが、合う合わないは当然あると思いますし。
最終的には、僕自身が好きなことを楽しみながらしてて、人と繋がれる唯一の方法という感じじゃないですか。
🔴野口
すごい!天職ですね!?
🔵秋吉先生
そうだと思います。
この特に営業が絡んだ民間の仕事というのは、僕の中で天職なんでしょうね。
おしゃべり大好きなので!(笑)
あとがき
今回は、有限会社秋吉設計の秋吉先生にお話しを伺いました。
ラファイエットノワシリーズの家の設計などでいつも大変お世話になっております。
秋吉先生とは、建売住宅のプランの打ち合わせで仕事をさせていただく機会が多いのですが、
初めてお会いした時から、建築に関しては、なんの資格もない素人同然の私に対しても、
一切偉ぶることなく、対等にそして親身に耳を傾けてくださって、素晴らしいお人柄だなという印象でした。
そして、今回、秋吉先生のお話しを聞いて納得しました。
私の知る限り、お客様にいちばん近い建築士さんです!
ほんとうに、些細なことでもなんでも
気さくに相談できるとてもフレンドリーな建築士さんなので、仕事をする上でも頼りになりますし、めちゃくちゃ助かっています!
いつもありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします!
このシリーズでは、これからも、くるみ不動産の建築事業部「each other(イーチアザー)」でプランニングしているお家の関連業者さん達にいろいろな話を聞いていきたいと思います。
次回を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!
また、自由設計の注文住宅のことなら
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