母子保健の話
かた~い内容のブログが続き、肩こってしまいました。
3年生は今日も試験…お疲れさま。
少子高齢化が加速度的に止まらない日本。
何とかして子どもを産み育てられる社会にしたい。というわけで、母子保健には手厚いです。
法基盤は母子保健法、児童福祉法。
まず、子どもがほしい。でもできない。という場合。
「健やか親子21」の一環として、「特定不妊治療費助成事業」があります。
高額な費用がかかる体外受精、顕微授精。
1回15万円×年2回×5年まで、 公費(税金)で助成が受けられます。
法律上の夫婦であり、医師の診断があり、所得制限をオーバーしていないことが要件。
妊婦が妊娠高血圧症や貧血などで入院すると、
「妊娠中毒症等療養援護費」の支給があります(母子保健法)
子どもが未熟児で生まれ、医療が必要。というときは、
満1歳まで「未熟児養育医療」の対象となります(母子保健法)。
対象となるのは2000g以下の低体重児、低体温、強い黄疸、チアノーゼ、呼吸障害など
一定の症状を持つ赤ちゃん。
満1歳までならば、心臓の手術費用なども対象となります。
1歳になると、「小児慢性特定疾患」(いわゆる小児の難病)514疾患について医療助成があります。
これは児童福祉法によるものなので、18歳まで適用されます。
ずいぶん手厚い・・・とは思うんだけど。
少子化は止まらない。
今は両親が失業したりで、ろくに医療を受けられない子どもさんも多いとか。
時々ニュースで見ますよね。
老人の医療費を1割にするより、
いっそ子どもの自己負担なし。の方が現実的なのかも知れません。
トクホとサプリ
ヒトが口に入れるものには、法律上2種類しかありません。「食品」と、「薬品」です。
食品は、食品衛生法、薬品は薬事法の規制をうけます。
では健康食品は?
原則としてただの「一般食品」です。
でもその一部に「薬効はないけど、身体にいい成分を含む食品」というのがあります。
その一つが「特定保健用食品」(トクホ)です。
TVのCMでやってますよね。
「血圧が高めの方に」「血糖値が気になる方に」「厚生労働省がその効果を認めた」というやつ。
トクホは1991年に厚生省が認可を始めたものですが、
2009年には「消費者庁」に移管となりました。
そのせいか、この頃CMでは「国が認めた」といい始めた(笑)
「消費者庁が認めた」ではありがたみが薄いもんね。。。
認可を受けた食品は、「血糖値の上昇を抑える」とか「血圧を下げる」「脂肪の吸収を抑える」といった、からだの生理作用に影響を与える効能を表示できます(保健の効果)。
認可については健康増進法、表示については食品衛生法が定めています。
たしか、あのヤクルトがトクホ第1号だったはず。
キシリトールガムもトクホです(虫歯になりにくい)
黒烏龍茶とか、ヘルシア緑茶(脂肪の吸収を抑える)、
油ではヘルシーリセッタ(体に脂肪が付きにくい)
いつの間にか、まわり中にトクホがごろごろ(笑)
多すぎて有難味も薄れてきました。
もうひとつ、「栄養機能食品」というものがあります。
栄養素の補給のため利用される食品で、一定のビタミン・ミネラルを
国の基準値(上限・下限あり)含んでいたら「栄養機能食品」の表示ができます。
トクホとちがって個別の申請・認可が必要ないので、
多くのサプリメントにこの表示がついています。
最近では、カルシウムたっぷりウェハースとか、鉄分チョコとか、お菓子についているものも多い。
食の安全、それからサプリ飲みすぎ(過剰摂取)といった問題に対応する制度なのでしょうが。
これも乱立しすぎて、あやしげ~なものもいっぱいありますね。
風邪をこじらす細菌たちの話
風邪、ひいてませんか?
いわゆる「風邪」症状は、ウィルス感染です。
鼻風邪はライノウィルス(これが大半)、のど風邪はアデノウィルスが有名です。
ウィルス感染には、細胞免疫<液性免疫 なので、
ウィルスをやっつける抗体が十分に作られるまで3~4日かかります。
その間に、弱った体内のいたんだ粘膜で、細菌の二次感染が起こる。
これがいわゆる「風邪がこじれた」状態です。
A群溶連菌の咽頭炎や、肺炎球菌・インフルエンザ桿菌の気管支炎。
ひどくなれば肺炎をおこします。
だから、病院に行くと「風邪に抗生物質が出る」わけです。
ウィルス感染には抗生物質は効きませんが、高齢者は二次感染しやすいのです。
A群溶連菌の話。
学生に一番嫌われてるんじゃないかと思う細菌です(確かにわからん)
猩紅熱の原因菌として有名ですが、ふつうに咽頭炎もおこします。
そして、子どもの咽喉が腫れる風邪様症状の1~3週後、別の病気になることがあります。
ひとつは急性糸球体腎炎。
尿が出にくくなり(乏尿)、血尿・蛋白尿となり、浮腫、高血圧をともないます。
A群溶連菌の成分に抗体が取りついた免疫複合体が、糸球体に炎症を起こすものです。
もうひとつが、リウマチ熱。
急に高熱が出て、多発関節痛、皮疹(輪状紅斑、皮下結節)が出ます。
これは、溶連菌をやっつけるはずの抗体が、自分の身体を攻撃する自己免疫疾患です。
心膜炎や心筋炎になることがあり、その場合は動悸や息切れ、心電図異常がみられます。
神経組織に影響をおよぼすと、顔面や手に不随意運動(小舞踏病)がでます。
今はリウマチ熱の発生は極端に少ないので、
もう国試に出さんでもええやん。と思うけど、よく出ます(笑)
小さいころにリウマチ熱をやった方は、成人後も溶連菌に感染すると再発しやすいです。
それから、心内膜炎は弁膜症を発生するため、心疾患を生涯抱える方もおられます。
弁膜症をもっていると、脳塞栓にもなりやすいんでしたね。
鍼灸師もこれぐらい知っとけよ。と、厚生労働省が言ってるワケです。
おまけ。
去年はマイコプラズマ肺炎が流行りましたので。
若年者に多く、頑固な空咳が続き(乾性咳嗽)、熱が出るけど患者はけっこう元気。
というのがマイコプラズマ肺炎の特徴です。
