金曜に久しぶりに母と会って、翌日土曜は1日仕事。


朝、送迎のため8時頃出勤すると、上司が、「突然決まったのですが、Tさんのご利用今日が最後ですから」


えぇ〜⁈


Tさんは母と同じ昭和2年生まれですが、実にお元気。片方は杖、片方は傘をついて、自分で近くのお店まで買い物に行かれる。



Googleマップに写り込み、世界に発信されたおばあちゃんです。


実にいろんなことを知っていて、塗り絵もきれいにぬられるし、かと思えば、食べることが大好きで、お昼前は「ご飯まだかなぁ〜」と机をたたいてかわいく待ってる。デイサービスが大好きで、お家に迎えに行くと「わぁ〜うれしい〜♪」とルンルンで出てくる。


そんな方が急に入所が決まった。家庭の切羽詰まったご事情でしょうがない…私達にはどうにもできないことなのですが、寂しい…


朝、迎えに行くのは私。


えぇ〜どんな顔で迎えに行けば良いのぉ〜⁈


上司が言うには、ご本人知ってるかどうか定かではないとのこと。


では、こちらからはあえて何も言わずに普通に行こう。


その前に2人利用者さんを乗せて、Tさんの家へ。


Tさん、ご存じでした。


「ねぇ、私は今日が最後なの⁈」


が第一声。


しかし、私も「今日が最後なの⁈」と信じられない心境でしたので、あやふやに「そうなの?」と返事…ってか、返事になってないわね。


車に乗ってからも、


「寂しいな」


「ずっと泣いてるの」


「長生きしすぎたね」


「10年ぐらい前にしんどきゃよかった」


「向こう行ってからもデイサービスに通えないかしら」


言い方はいつものように明るいですが、そんな言葉に私も同じように寂しい気持ちだし、一緒に車に乗ってるお2人もしんみりしちゃって。


運転しながら、


「Tさんなら、大丈夫よ。どこに行ってもお友達ができるから」


と言っても、耳の遠いTさんには届かないし、届いたところで…虚しい…


実は、今月Tさんお誕生日で、早めですが、お誕生会もやりました。


今日が最後と知ってる方って珍しく、ショックを受けられるので告げないで、ご本人知らないうちに入所されたりする方が多く、いつもは、最後のあいさつもなくしれ〜と最後の日を終えるのですが、Tさんの性格もあり、みんなで、最後だね、元気でね、あなたなら大丈夫よ、今までありがとう、と惜しんでお別れしました。


朝迎えに行った時、Tさんの家の庭先がきれいで写メ。



プリントしてTさんに差し上げました。


はなむけです。