昨夜、お好み焼き屋のパートでした。

人がいなくて。

新しく入った、アリさんと初めてお仕事でした。

アリさん、日本に長くいるらしい。50歳ぐらい。
ラーメン屋で働いていたらしい。
3カ国語ぐらい話せるらしい。
物覚えよく、仕事ができるらしい。

と言ううわさをきいていました。

予約があった18時ぐらいから忙しくなって、やや、遅めに入ったアリさんとはとりあえず、はじめましてのご挨拶のみでバダバタしてました。

確かに、洗い物速い、食器のしまい場所ちゃんとわかってる。

やっと落ち着いた頃にみんなで笑談。

「アリさんどこの国の方ですか?」

「ペルシャです。わかりますか?だいたいイランです」

「え?だいたいイラン?って、言うならペルシャですか?イランですか?」

「ペルシャ湾わかりますか?あのあたりです。ペルシャです。ペルシャ絨毯のペルシャ」

そこで、Aちゃん(ガタイいい、大学1年男の子)が、

「ペルシャの郷土料理ってなんですか?」

アリさんうーんと言い及んでいるところで、私の頭の中は、NEWSのポコポンペコーリャ。歌の中ではトルコだったけど、中近東ならあるかしら?と、

「ケバブとかは?」

と聞いてみると、

それそれ!というように指差して笑顔になり、

「そう!ケバブおいしいです!日本にもお店あるけど、ガスで焼いてるのでおいしくありません。炭火で焼くととてもおいしいです。」

と、止まらなくなる。

「羊の背骨のところの肉しか使いません。1頭から少ししか取れません。3,4Kg。骨から切り出すのも難しいです」

Aちゃん、

「アリさんできるんですか?」

「できます。それをミンチして、玉ねぎ、卵、もちろん、香辛料入れます。そして、鉄の…うーん…」

と、まわりを見回し、置いてあった包丁を手にして、

「これよりもうちょっと細いのに、かぶせてく」

と、手で肉をつけてくジェスチャー!

おいおい!手を切るよ!

Aちゃんが、

「羊の肉は日本でも買えますか?」

と聞くと、

「買えます、買えます、売ってる店あります」

Aちゃん、

「俺のお母さんフィリピン人なんですけど、フィリピンの料理作るときはフィリピンの食材売ってる店行きますが、そうゆうペルシアの店ですか?」

「そうです、そうです」

2人で盛り上がる。
生粋の日本人の私、日本にいて日本語で話しているのに、話についていけず。

パンもケバブ用のパンがあるそうで、それに挟んで食べるとおいしいんだそうだ。

Aちゃんが「ケバブ食べたいなぁ」を連発。
バーベキューで炭で火おこせばできるんじゃない?
バーベキューやろうよ!

と、盛り上がったのでした。

後から、検索してみると、今、ペルシアという国は無いようで、イランの中にかつてのペルシア地方がある的な?複雑なお国事情でしょうか?

アリさん、まかないで教えてもらいながら焼きそばを作ってました。鉄板でカチャ(ヘラ)を使っての料理は初めてだとぎこちないものなのに、カチャ使いが上手でした。
豚肉は食べられないので、海鮮焼きそば。油も豚の背脂のラードは使わず、サラダ油を使ってました。

今夜もお仕事です!