明日ショートステイに戻るので、母は持ってく服の用意に余念がない。

本当は、母は行ったり来たりの繰り返しなので、衣替えがない限り、着替えなんて、ステイ先に置きっ放しにしとけばいいのですが、ウチで持ってく服の用意をするのが、ショートに帰る前の不安な気持ちを納得させるための儀式みたいなもので、いくら、服は向こうに置いてあるから持ってかなくてもいいんだと言っても納得せず、荷物を作る。

なので、いつもほぼ同じ荷物を持って帰って来てまた持ってくようにした。

なのに、毎回、「服がない服がない、何を持ってけばいいのかわからない⁈」とぶつぶつ言いながら、持ってく服の用意をしてます。

今日もそう。

暖かくなってきたので、薄手のブラウスを勧めた。


襟がね、変わってるの。小さなボタンが襟の奥についていて、それで襟の端っこを留めてちょっと襟を立たせる感じ?

いや〜このボタンの掛け方、いろんなことをなかなか理解できない母にわかるかしら⁈と心配になったが、なぜか、このボタンはすぐ理解。自分が好きなこと、興味のあることはやっぱりスッと頭に落ちるのだろうか⁈

すると、今度はこの襟の形がなぜか気に入らないらしい。

「この服どこにあった?」

「私が買ったのかしら?」

いやいや、あなたの部屋にかかってたから。

「あの襟のところにできるシワが気になる」

うーん、シワというより、ドレープ的なもの?ご自分でお買いになったものなのに。私はオシャレだと思うんだけどな。

気に入らないから、買ったけど着ることなくタンスの肥やしになってたんでしょうね。

このブラウスを持ってくか持ってかないかで1時間ぐらい悩んでたわ。

で、結局、気に入らなくて持ってくのやめました。