前回「菅原道真」と「梅・桜・松」の関係について書きました。

この関係が元になっている歌舞伎の演目があります。
「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」
道真の「太宰府流罪事件」を元に、運命に翻弄される周囲の人々を描いた作品です。
「歌舞伎の101演目 解剖図鑑」より
時は平安時代、学者の「菅丞相(かんしょうじょう)」(=菅原道真)には「白太夫(しらだゆう)」という忠実な家臣がいました。
この「白太夫」には、三人の息子がいました。
「梅王丸」「松王丸」「桜丸」の三つ子です。
三人はそれぞれ別の主君に仕えます。
梅王丸は、右大臣「菅丞相(道真)」
松王丸は、その菅丞相のライバル・左大臣「藤原時平」
桜丸は、帝の弟「斎世親王」
★ここで素朴な疑問!
桜丸だけ「王」がついてない! なぜ? (・Д・)?
菅丞相は、時平の陰謀により、太宰府への流罪が決定します。
この事件が発端で、三人が敵味方に分かれて翻弄される悲劇が始まるのですが、最終的にこの三人がどうなるかというと・・
★ 桜丸 =菅丞相流罪の責任を感じ「切腹する」
★ 梅王丸 =「太宰府(菅丞相=道真の元)へ行く」
これは、太宰府行きが決まった道真が詠んだ歌に対して、道真邸の「桜」と「梅」がとった行動を表していますよね! (・∀・)
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春な忘れそ」
= 春になり東風が吹いたら、その香りを届けておくれ、梅の花よ
主人がいないからといって、春を忘れてはならないよ
この歌を聞き、「梅」は一夜にして太宰府に飛びました。
そして別れを悲しんだ「桜」は、枯れてしまいました。
・・そして、何の音沙汰もない「松」に対して道真は・・
「梅は飛び 桜は枯るる 世の中に
何とて松の つれなかるらん」
= わたしを思い、梅は飛んで、桜は枯れたというのに、
あの松は、何とつれないことか
それを聞いた「松」は、太宰府に向けて空に飛び立つのです・・
そのことを表現したと思われるのが、松王丸のとったこの行いです。
★ 松王丸 =菅丞相の敵側「時平」に仕えていたが、結局、
我が子を犠牲にしても「菅丞相に忠義を果たした」
=「松」は「つれない」と思っていたが、そうではなかった。
(=裏切らなかった)
「桜」→「切腹」→「裂く」→「サクラサク」
「梅」→「主人の元へ飛ぶ」→「飛梅(とびうめ)」
「松」→「来ないと思っていたが、後で主人の元へ飛んできた」
=「追いかけてきた」=「追い松」=「老松(おいまつ)」?
これらのエピソードは、「桜」「梅」「松」という植物(木)が、もともとそう意味付けられた存在である。
・・そんなことを表すように思うのでした・・(^。^)

















