前回、能の「翁(おきな)」について、取り上げました。
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その翁が舞台上で最初に謡う、謎に包まれた「詞章(ししょう)」
(詞章=詩や歌、文章の総称)
「とうとうたらりたらりら」
この不思議な言葉で始まる詞章が何を意味するのかは、古来から謎とされ、解明されていないようです。
「とうとうたらりたらりら」
まず、これは笛や鼓の楽譜を声で歌った、とする説(擬声)
(「ボイスパーカッション」「ヒューマンビートボックス」みたいな感じかな?( ゚д゚))
そして、この言葉はチベットの古代語であり、祝言の「陀羅尼(だらに)歌」ではないか、という説があります。
(「陀羅尼(だらに)」とは、仏教において用いられる呪文の一種)
さらにこんな話もあって・・
チベットや中央アジアに古くから伝わる「ケサル王伝説」という叙事詩の中に、「とうとうたらりたらりら」に似た「アラタラタラリタラリラ 」という言葉が登場し、
「アラタラタラリタラリラ と謡うと、伝説の英雄ケサル王の魂が降りてくる 」
・・ことになっています。
「アラタラタラリタラリラ」=「神降ろしの呪言」ということですね! (・Д・)
それについて書かれている能のホームページには、さらにこのようにありました。
「あらたらたらり」にしても「とうとうたらり」にしても、速く謡うと「た」行音と「ら」行音が口腔内を刺激します。
しかもそれは「くるくる」などと同じく、回転をイメージさせる音列です。
そして、くるくる回る舞が、私たちを 変性意識状態に導くように、「とうとうたらり」という謡も、かつてはそのような状態に私たちを導く効果があったのでしょう。
(「まわる」と「まい」は語源が同じ)
「とうとうたらりたらりら」
=「トランス状態に導く呪言」ということですね! !(・Д・)
・・ということは、その呪言を謡う「翁」は・・
=「神の降ろしの シャーマン」!!
そしてまたこんな話も・・
「ちびまる子ちゃん」の「おどるポンポコリン」には、
「タッタタラリラ 」
という歌詞があり、これが「とうとうたらりたらりら 」に似ているため、「翁」由来なのでは!?という説があるようです。
「ピーヒャラ、ピーヒャラ」・・ていうのも能の笛の音っぽいですよね! (・∀・)
友蔵
・・そう思えば、「天才バカボン」の歌にも、
「タリラリラン のコニャニャチワ」
という歌詞があります。
「これでいいのだ」→ 仏教の「悟りの境地」という説も
これらは意図的に呪言を使っているのでしょうか??
「レレレ」のおじさんも・・関係ある?? (・Д・)
「おでかけですか? レレレのレ〜」
(「ルルルのおじさん」と双子だそうです!)
・・もしかして・・
サザエさんの「タラ」ちゃんも、それ由来?(これは違うか^_^;)
「まさかデス〜」
ここからは自分の勝手な妄想なのですが・・
この「とうとうたらりたらりら」は、
能(のう)の言葉=「詞章(ししょう)」・・なので、
= 脳(のう)の 視床(ししょう)を刺激する「呪言」!?
・・・な〜んて!! ( ̄∇ ̄)
・・いろいろと考えすぎてしまいますが・・
いったい本当は、どういう意味なんでしょうね〜?? ( ´ ▽ ` )
(他の説もいろいろあるようです)
また、何かわかれば、書いてみたいと思います・・ (^_^)
呪言使い空也上人?(特別出演)