超音速気流の研究で知られる物理学者の「エルンスト・マッハ」は、1886年の「感覚の分析」という著書で、こんな自画像を載せています。
「エルンスト・マッハ」の自画像
マッハはこれを「自我の自己観察」と名づけています。
マッハは、目の前の対象こそを「自分」と認識していたのでしょうか??
(片目から見た像なので、鼻やまつ毛?髭? のようなものが描かれていますね!)
そして、これと似たような絵をもう一つ。
「ダグラス・ハーディング」の著書「頭がない男」の絵。
「頭がない男 ダグラス・ハーディングの人生と哲学」より
これも「自分から見た対象」ですね。
ダグラス・ハーディングは、「自分は 頭を持っていない 」という(衝撃の?^^;)概念を提示したことで有名な神秘主義者です。
ハーディングの世界観
(ハーディングの考え方はとても興味深いので、また別の機会に取り上げてみたいと思います ^ ^)
これらの絵って、自分には、まるでVRゴーグルから見た画面のように思えちゃうんですよね!! (・Д・)
・・さて、そのVRゲーム、なんですが、興味深い話があります。
VRゲームでは「VR酔い」という、吐き気やめまいを伴う「乗り物酔い」に似た症状が起こることがあります。
「VR酔い」は、目から入るスクリーン上の動きと、体が感じ取る実際の動きの感覚とが一致しないために引き起こされる現象です。
そしてこの対策として、VR画面に「あるもの」を表示することにより、VR酔いが軽減できることが、実験で判明しています。
「あるもの」とは「仮想の鼻」です。
VR画面の「仮想の鼻」
驚くことに、被験者は鼻が表示されていたことに全く気付いていなかったそうです。
(人間の知覚システムは、見慣れているものはやがて無視するようになるため、脳は鼻の存在を消し去ろうとします)
「鼻」が表示されることで、酔いにくくなる・・ ( ゚д゚)
そこに、自分の顔がある ように認識するから、ということでしょうか・・??
(鼻が見えることでリアル感が増す?)
・・・なんだか、このへんに、何か重要な意味があるような気がして・・ !!(・Д・)
この世界も、実は「VR」・・
だったりしてね〜・・??? ( ̄∇ ̄)???