「バタ足ノンデュアリティ」という本があります。
この本、いわゆる「一瞥を体験された(悟りを垣間見た)」方が書かれたようなんですが、まだ完全には理解できてなくて、でも何か真理をついているような気がして手放せない一冊なんです。
気になった部分を取り上げてみたいと思います。
少し離れた公園の丘に大きな木が見えます。
あなたは、「ああ、あそこに大きな木があるなあ」と考えます。
そうではありません。
”あそこ”にあるんじゃないんです。
「離れた場所にあるらしい大きいと思われる木」が、あなたの中に映り込んでいるんです。
「事実」は、「離れた」も「離れていない」もない、「大きい」も「小さい」もない一本の木があなたの中に”在る”んです。
私が講演会場のステージ上にいて、みなさんは会場の席に座っているとします。
ここで私が一本のボールペンを揚げてみなさんに見せながら言います。
「このボールペンはどこにありますか?」
みなさんは、「金森さん(著者の名前)が持ってます」と言うでしょう。
はい、まちがい。
ボールペンは、あなたのところに「ある」んです。
あなたが自分の目で見て、その映像があなたの中に映しだされているんですよ。
ボールペンはあなたの中にある。
今、見えていないものは存在しないのか、という質問です。
答え。
はい、そうです。存在しません。
今、あなたが会社にいるのなら、家はありません。
ご家族のことを思い出していなければ、そのときにはご家族も存在しないんです。
ガレージにある車も存在しない。
すべてはあなたの中に湧きあがったときのみ存在するんです。
「対象」はどこにもないんです。
「向こう」は、ないんです。
ぜーんぶあなたの中。
こっちだけ、こっちだけ。
どこまで行っても、こっちだけなんです。
そして、こっちだけ、こっちだけってやっていくうちに、ある日、はっと気がつくんです。
「あれれ、もしかして、こっちもない?」って。
笑いしか出てきませんよ。
この世界って、自分が思い込んでいるようなものではないのかもしれません・・ ( ゚д゚)
いつか、この境地にたどり着く日がくるでしょうか・・?? ^ ^