昨日できなかった事が、今日できる。
あきらめさえしなければ…。
去年できなかった事が、今年できる。
思いを忘れなければ…。
この紙粘土の顔…
思いどうりにならない。
何度もやめたいと思う。
まだ、身体をどうするか思いつかない。
身体を作るのがめんどくさい。
でも、顔だけで放置することもできない。
いっそのこと他の人形と頭だけすげ替えようかと思った。
だがそれも無理だ。バランスが悪すぎる。
途中でやめるわけにも行かず、他に任せるわけにも行かない。
何故そうできないのか。
金にもならず人に褒められるわけでもなく何の利益もない事なのに…。
何のためにそうするのか考えてみた。
私は、この人形の為になるべく姿にしたいと思っている。
人形の目が語っているように思う。
変な話だが、ずっとこの顔と向き合っていると愛情というものが湧いてくる。
たとえ何年と時間がかかろうが完成させるのだと思ってしまう。
映像にも出てきてた。
上半身はだかだったが、左手で右肩をさすりながら自由に動く身体を持って嬉しいと言った様子。
だから、ゆっくりと焦らずに今日出来ることをしながら、何度も失敗してやり直しながら進めてゆく。
『やり直しは何度でも出来る。何故なら自分で始めたことだから。』
まるで人生を語っているようだ。
誰も変わってなどくれない。
肩代わりは出来ない。
楽をすればそれなりのものしか出来ない。
それなりのものには愛着もわかない。
その時の極上が出来るように心を込める。
上手く行かないときは明日に託す。
明日のための心を蓄える。
今日という一日が積み重なって自分の人生を作り上げている。
出来上がった人形は満足のいくものになるかは自分の心次第。

