八方塞がり
光など見えない
小ささ穴の中に居るのである。
何も出来ずにやることは沢山ある。
その意志ばかりが先行する。だが何も出来ない。
その小さな空間をぐるぐると廻っているだけなのである。
それは辛く苦しい空間だ。
生きているとも死んでいるとも言えない。
何故今私は此処にいるのかと、その訳を探す。
簡単にそこから抜け出せると分かったのにまだ此処にいる。
何故そこから出ようとしないのか?
私の周りの人たちの顔を思い出す。
あの人もあの人もこの人も……。
この暗闇は多くの人たちの暗闇。辛さ悲しさ不安…
そう容易に抜け出ることは叶わないもの。
もし、私が容易に抜け出ることが出来たなら
それを相手にも求めるだろう。
なぜ出来ぬ!と腹を立てるだろう。
だがそれは違う。
抜け出たくてもそれが難しい、それが人の道。
苦しみを苦しみとして共に有る事。
共に有る事で救われる。
ただそれだけで良い。
他の苦しみを我が苦しみとし共に堪え忍ぶこと。
冬もそう長くは続かない。
やがて春も来よう…。
春には共に笑うが良い。
