仮面ライダーディケイド 第空話 その3
ムスカ「バカどもにはちょうどいい目くらましだ。」
?「僕もそう思うよ。」
海賊の真下の空間にたどり着いた士。そして。
士「遅かったな。」
パズー「あなたは?」
士「門矢士だ。敵じゃないぜ。」
パズー「おいらパズー。よろしく。」
士「ああ。早速でなんだが、上の連中を助けたい。だが、あいにく俺は派手なやりかたしか知らんからな。」
パズー「そっか、ならおいらに任せろ!」
ムスカ「海賊の残りだ、もう一匹その足元に隠れているぞ。」
士「おい、来るぞ!」
パズー「大丈夫、縄は解いた。それから、これ。ドーラおばさんがあんたに渡せって。」
渡されたのは、シルエットだけのまだ使えないライドカード。
パズー「“あんたにゃ、それが必要なときがくる。私のカンに間違いはない。持ってきな。”だってさ。」
士「そうか。」
兵士A「手榴弾をもってこい!」
士「よし、行くぞ。」
ムスカ「何だこれは!!木の根がこんな所まで、一段落したら全て焼き払ってやる!」
士「あの穴から中に入れそうだぜ。」
パズー「うん。」
外壁に絡まる木の根伝いに移動する2人。
ムスカ「さあ、何をためらうのです、中へお進み下さい、閣下。」
?「(じゃ、僕も失礼するよ。)」
?「(みんな行ったようだね。)」
姿を現すディエンド。
海東「ふう。やっと中に入れた。お宝はもうすぐ、かな。」
SE:ゴゴゴゴ・・・
海東「何か、動きがあるみたいだね。」
海東の周囲が発光し、大量のロボット達が動き出す。
海東「チッ、また隠密行動か・・・。」
ムスカ「ほう、あっはっは、見ろ!人がゴミのようだ!!はっはっはっは!!」
シータ「えいっ!」
ムスカ「何をする!!くそ~、返したまえいい子だから!!さあ!!」
士「いろんな呪文があるんだな。」
パズー「うん。悪用されたら、大変なことになる。」
士「なるほどな。」
パズー「だから早く、シータを見つけないとっ。シィィィィタァァァァ!!」
士「そして、滅びの呪文か。」
パズー「どうしてそれを。」
士「さぁな。」
パズー「でも、少し迷ってる。父さんの、夢だったから。ここは。」
士「だからこそ、あんな連中に渡すことはできないだろう。それに、たまには壊すってことも必要だと思うぜ。」
パズー「えっ?」
士「何かの終わりは、何かの始まりだって言うしな。」
パズー「よくわかんないが、わかった!おいら、もう迷わない。ありがとう、士。」
ムスカ「あっはっはっは、どこへ行こうというのかね!?」
シータ「パァズゥゥゥゥゥ!!」
パズー「シィィィィタァァァァァ!!」
壁の向こうからシータの声がする。
パズー「シータ!」
シータ「パズー!」
僅かな壁の隙間から対面する2人。
その隙間から手を伸ばすシータの手には飛行石が。
ムスカに渡すな、と飛行石をパズーに託す。
しかし、強引に引き抜かれたシータの腕の代わりに、ムスカのピストスがパズーを襲う。
ムスカ「その石を大事に持ってろ!!小娘の命と引き換えだ!!」
ムスカはシータを追う。
銃弾をかろうじてかわしたパズーもすかさず大砲で壁に穴をあけ、向こう側で出る。
パズー「さぁ、士も早く!」
士「いや、俺は用事ができた。お前は早く行け。」
パズー「ああ!ありがとう士!」
士「で、今回は何を狙ってやがる、海東。」
海東「ふん。」
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書かれてませんが、士君、パズーと一緒にロボットの出口登ったりしたんで、現在、裸足です。
海東さん、インヴィジブル使いっぱなしですw