こんにちは、ドローン事業部です
ドローン事業部では国家資格である一等無人航空機操縦士の資格取得に挑戦しています。
今日は一等無人航空機操縦士試験(基本)で使用される実技試験のコース紹介と
実際にそのコースを練習してみたレビューをしていこうと思います。ではでは、始まりです。
実技試験のコース紹介
1.高度変化を伴うスクエア飛行の飛行経路
(1)GNSS、ビジョンセンサー等の水平方向の位置安定機能OFFの状態で、機首を受験者から見て前方に向けて離陸を行い、高度1.5メートルまで上昇して、5秒間ホバリングを行う。
(2)試験員が口頭で指示する飛行経路及び手順で直線上に飛行する。機体の機首を常に進行方向に向けた状態で移動をする。B地点とC地点の間及びE地点とD地点の間の移動は、1.5メートルから3.5メートルまでの高度変化を伴う。
(3)移動完了後、着陸を行う。
2.ピルエットホバリング
(1)GNSS、ビジョンセンサー等の水平方向の位置安定機能OFFの状態で機首を受験者から見て前方に向けて離陸を行い、高度3.5メートルまで上昇して、5秒間ホバリングを行う。
(2)離陸地点にて、試験員の指示する方向に20秒間程度で一回転する速度で回転を行う。
(3)一回転後、着陸を行う。
緊急着陸を伴う8の字飛行
(1)GNSS、ビジョンセンサー等の水平方向の位置安定機能OFFの状態で機首を受験者から見て前方に向けて離陸を行い、高度1.5メートルまで上昇し、5秒間ホバリングを行う。
(2)機体の機首を進行方向に向けた状態での8の字飛行を、連続して行う。
(3)試験員からの緊急着陸を行う旨の口頭指示があり次第、8の字飛行を中断し、最短のルートで指定された着陸地点に着陸を行う。※円直径は約5メートルとする。
訓練してみた各コースのレビューと気づき
1ー1.高度変化を伴うスクエア飛行の飛行経路についてのレビュー
B→C間やD→E間が難しいです距離感分かりづらい・・・。奥行侮るべからず。
日光が真上にある時は、この影上を飛んでいるんだなぁってのがわかります。
それ以外の情報は自前の距離感だけしかありません。
うーんどうしようか。B→C間ずれているとC→D間もズレてきて、あわわ
風も吹いてきて、ドローンが流されそうです
1-2.高度変化を伴うスクエア飛行の飛行経路についての気づき
このコースでは距離感が最も重要な要素になります。
特にB→C間での高度変化させながら移動する場合、C地点上空に来ているかどうかわかりにくくなります。
最も気を付けたいのは経路から逸脱して不合格エリアに入ってしまうことです。
ではどうすればいいか対策を考えてみました
- 経路逸脱を避けるためにできるだけ内回りで移動する
- 練習する際に実際に自分がもつ距離感を把握(現地現物)する
練習する際にB→C間を移動した際「GNSS、ビジョンセンサー等の水平方向の位置安定機能OFFの状態からON」にしてみてください。
そして操縦者自身が移動してみて、実際に自分がもつ距離感を把握(現地現物)することが重要です。
慣れてくればC-D間やD-E間がわかりやすくなります。
2-1.ピルエットホバリングについてのレビュー
20秒前後で1週するゆっくり回転では、機体の保持が難しい・・
ふらふらと機体の中心位置が動いてしまいます。
中心に戻そうとするためには機体の向きを正確に把握し舵を切る必要があるのです。
慣れるまでは、風に吹かれたりするだけで大きく円から脱線しそうになります
2-2.ピルエットホバリングについての気づき
練習を重ねると、旋回速度を一定にしつつ
あえて様々な方向に舵を切り、機体の慣性を利用することが
風やふらつきに対して有効であることがわかってきました。
細かい移動を繰り返しつつ、旋回するイメージです。伝わるかなぁ・・。結構おすすめです。
3-1.緊急着陸を伴う8の字飛行についてのレビュー
一定のサイズの円を描くように正確に移動させる・・・、どうやったらできるんですかね
円までの距離感や円の大きさを制御できなければ難しい、というのが第一印象でした。
円移動しているとき、ドローン近づくので結構怖いです。
風で流されそうになるし散々です。
ずっと緊張して飛ばしていたらアップルウォッチから警告が
適宜休みながら、練習しようと誓いました。
3-2.緊急着陸を伴う8の字飛行についての気づき
へこたれず、練習してみました。
円移動では直進移動の中に旋回が加わるため、慣性を利用した移動が安定することが分かってきました。
つまり控えめな前進移動と円のサイズに合わせた旋回速度が重要ということです。
もう一つ、ずっと練習していると地上にある円の形を仮想的に頭で表現できるようになってきました。
そうなることで経路逸脱や内円への侵入対策になります。
図1.仮想的に表現(感覚的)
あとはこの感覚がずれていかないように、適宜距離感を調整して飛行させる訓練をしていこうと思います。
以上、一等無人航空機操縦士実技試験(基本)のコース紹介とレビューでした。
さて、練習練習