画像の通り、安洞院の山門前にある立派な松の木が害虫の影響により枯れてしまいました。今後専門の業者を交えての伐採工事が入る予定です。

近年は里山の松の木も軒並みマツクイムシの被害を受けており、森林組合の皆さんのご協力を得て消毒などの対策を施していますが、なかなか効果が出ずに厳しい状況が続いています。


この松の木は安洞院の山道入り口のシンボルにもなっており、木のふもとには地蔵尊像、庚申塔、虚無僧尺八の名人である神保政之助の供養碑が建立されています。この松の木のあたりからは門前の田んぼが一望でき、古くから真夏の参拝者が木陰で休むための場所として愛されてきたとのこと。自然の摂理には敵わないのが何とも悔しいところです。


長くお寺の歴史と共に多くの人を迎えてきた木ですので、近々伐採を行う際にはしっかりと木の前で供養の法要を勤め、工事関係者の無事を祈念する予定です。

ちなみに住職である私も、毎日ランドセルを背負ってこの坂道を登りました。ちょうど木陰で一休みすると疲れも吹き飛び、ひと息に坂道を駆け上がっていったものです。

なんともいえない寂しさがあります。


住職


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