最近、日本の漫画は、
発想というか、着眼点というか、
映画や小説をはるかに超えた、
内容のものが多いですね!。
世界中の漫画愛好家を飽きささず、
辛口ユーザーの想像の、さらに上を行き、
完膚なきまでに唸らさる。
この作品も、社会現象にもなった、
あの事件を元に、今までにはなかった切り口で、
新たなジャンルを展開させる作品。
6月から、週刊ヤングマガジン(講談社)で、
連載が始まった、
原作・内藤光太郎の、
「アマチュアビジランテ」。
主人公は低学歴、低収入の、
社会の底辺で、搾取され続け、
世の中に不満を持つ39歳の城慎太郎。
学歴も無ければ、正社員でもない、
必死に働いても、収入は上がらない。
「このまま死ぬ訳にはいかない」、
「人生で何か成さなければ」そう考えていた。
この貧困層に何も対策もせず、
裏金、賄賂で私腹を肥やす、
「悪いのは政治家のせい」。
孤独と絶望の果てに、
政治家の暗殺を決意した!。
いざ、世に天誅を下すべく、
ネットで、テロ知識を収集し、
独学で、手製のハンドガンや、
爆弾を製作し、シュミレーション、
トレーニングなど、暗殺計画に日々を費やす。
そんなある日、ひょんなことから、
尾城の前に、アパートの隣に暮らす、
少女・”ヨツバ”が現れ、尾崎の所有する、
お菓子をヨツバにつまみ食いされ、
部屋にある物騒なブツを目撃され、
口止め料として、お菓子を要求される。
シングルマザーの母親からは、育児放棄され、
ヨツバや幼い兄弟たちが、まともな食事もできず、
ひもじい思いをしていると知った尾城は、
彼女と兄弟たちの食事の世話をすることになる。
自分より悲惨な暮らしを強いられる、
子沢山の母子家庭の現状を知りつつ、
それでも兄弟たちと、健気に生きていく、
ヨツバに気持ちが揺らぐ。
そんな中、テロを実行しようとしたその日、
母親の借金のカタに、ヨツバがヤクザに拉致される。
泣き崩れる母親から事情を聞き、
勝ち目のないミッションと知りながらも、
尾城は、政治家の暗殺用に準備していた、
武器を手に、単身でヤクザの元へ。
カチコミに、慣れているヤクザとはいえ、
素人ゆえの、覚悟を決めた捨て身の攻撃に、
相手は不意をつかれ、
シュミレーションを重ね、
トレーニングに励んだ結果、
冷静な判断でヤクザを殲滅。
自らの隠れたスキルを覚醒し、
驚きを隠せない主人公。
ところが現実は、
そんなに甘くはなく、
事態はさらに危険な状態に。
組織の凄腕の殺し屋が、ヤサの割れた、
ヨツバの家族を襲う!。
プロフェッショナルに対し、
アマチュアはどう立ち向かうのか・・。
安倍元総理の、銃撃暗殺事件を元に、
反社会的思想を持ち、生詰まった世の中に、
爪痕を残したいと
生活苦とか、社会の底辺でもがく、
自暴自棄になった人物の思想とか、
犯罪に駆り立てられた主人公が、
他人の善意の為に、ヒーローとなる点が、
斬新で、アマチュアならではの起点で、
先の読めない展開に発展するところが、
シンプルで面白いし、スカッとする!。
ビジュアルも、スタイリッシュで、
アクションがかっこいい!。
ヨツバが可愛いくて、守りたくなる!。
多勢に無勢、もうダメだという、
ピンチやアクシデントが続くのに、
むしろ、その困難を楽しむかのような主人公。
出てくるキャラクターもユニークだし、
これは目が離せない!。
今後の展開が楽しみです!。