歴史上の人物が、現代の世に蘇り、
その手腕を発揮して、世直しをするという、
『パリピ孔明』みたいなお話は、
いくつかあった様な気がしますが、
行き詰まった日本を、松下幸之助や、
田中角栄などの剛腕リーダーではなく、
徳川家康や、織田信長、聖徳太子など、
AIとはいえ、名だたる戦国武将たちに、
混迷した日本の舵を、取らせるという、
ぶっ飛んだ作品！。
2020年に、突然発生したコロナ禍で、
世界中が未曾有の混乱に陥り、
日本でも、政府の中核、
官邸でクラスターが発生し、
総理大臣が急死する。
リーダーを失った政府は、
AI・ホログラムで現代に復活させた、
歴史上の偉人たちで、最強の内閣を、
作る計画を実行した。
内閣総理大臣は徳川家康、
内閣官房長官は、坂本龍馬。
他に、織田信長、聖徳太子、紫式部、
北条政子、豊臣秀吉なども作られて、
錚々たる内閣が、誕生するのだが・・。
2021年に出版され、話題となった、
眞邊明人の同名小説を、
『翔んで埼玉』の武内英樹監督が映画化。
出演は浜辺美波、赤楚衛二、野村萬斎、
GACKT、竹中直人ら。
この曲、盛り上がる！。
『パリピ孔明』の様に、歴代の偉人が、
タイムスリップして現代に来るのではなく、
偉人のデータをもとに、
スパコンAIが人格を作り出し、
3Dホログラム状に可視化して、
国民の前に現れるという設定。
ちゃんとSFしてるじゃん（笑。
坂本龍馬を蘇らせるるンだっら、
ついでに岩崎弥太郎や、松下幸之助、
渋沢栄一もと思いつつ。
確かに、実際、安倍内閣は、
ワクチン開発や、生活補償金より、
マスク支給を優先させちゃったから、
こう言うバカバカしい内閣の方が、
有効的だったのかも・・。
本作でも、内閣発足当初、
国民の支持率は低かったものの、
コロナ対策のロックダウンを断行し、
しかも、全国民ひとり当たり50万円を、
10日以内に支給すると打ち出して、
それを素早く実行したので、
支持率は一気に上がっていく。
SNSとか、メディアとか、
現代のテクノロジーに臆することなく、
自在に使いこなす戦国武将達。
さすが、鎖国を数年間も続け、
独自の文化と、独自の経済革命で、
江戸の町を豊かにしてきた手腕と、
判断力はすごい！。
コメディーとはいえ、農業を国営化するとか、
外交力を上げ、強い日本を創るアイデアとか、
破茶滅茶の中にも、説得力ある思い切った政策に、
コレ良いじゃん、って感心しました。
世界中で、様々な指導者や、
権力者が目指す、理想的な社会。
「明日、食べるものに困らない社会」
「誰も殺されない、安全な社会」
「自由に発言できる社会」
その全てを、実現出来たのは、
現代の日本だけ！。
アメリカは、いまだに出来ていない。
むしろ、分断とか、人種差別とか、
酷くなっている。
災害の多い日本は、労働力や、
生活力を上げる為に、
治安や、インフラ、資源リサイクルなど、
様々な工夫を続けてきました。
江戸の町や、文化がそうである様に、
鎖国によって、豊か平和な国が作れた。
鎖国をやったのは、日本だけ！。
時代が進んでも、
変わるものと、
変わらないもの。
近代的なビルディングの風景の中に、
神社仏閣が共存する、日本の都市。
日本は、古い文化も、
新しい文化も、受け入れて共存する、
素晴らしい社会。
動物の群れのリーダーも、判断を間違えると、
集団が全滅するので、皆命がけ。
自分のエゴや、忖度で行動してらんない！。
トランプ・元大統領の暗殺未遂事件が、
発生したばかりだったので、
政治を人任せにせず、
もっと国民も、賢くならなきゃとか、
政治とは？、権力者とは？。
国を運営するとは？。
民主主義とは？。
最初は、コメディー映画と思って、
お気楽に楽しんでましたが、
改めて色々と考えさせられちゃう、
良い作品でしたね。
萬斎さんの演説は、
教科書に載せたいくらい、
グッときました！。
豊臣秀吉役で、出演している、
竹中さんのラジオで聞きましたが、
役者さん達も、ノリノリでなりきって、
楽しんで演じていた様です。
ちなみに、大河ドラマでも”秀吉”を演じた竹中さん。
あの衣装は、NHKの時の物だそうで、
当時と同じ体型を維持してた竹中さんて、すごい！。
