映画やドラマは結構好きですが、
私は、割と脇役の人が好きで、
”松重豊”さんとか、”遠藤憲一”さんが、
大のお気に入りで、
「孤独のグルメ』や、『湯けむりスナイパー』は、
永久保存版です。
そんな中、ハリウッド映画や、
日本のTVドラマにも出演した、
レジェンド的な脇役スター、
”マコ岩松”こと、
「岩松 信（いわまつ まこと）」さんのお話を・・。
あの、アーノルド・シュワルツェネッガーの、
出世作、『コナン・ザ・グレート』では、
呪術師役として共演し、
1980年に製作された、米・香港合作の、
『バトルクリーク・ブロー』では
若き日のジャッキー・チェンとも共演。
『ロボコップ3』では、日系企業の悪役、
”カネミツ”会長役に扮し、流暢な日本語を披露。
幕末を描いた1981年の米英映画、
『武士道ブレード』では、
千葉真一・丹波哲郎・三船敏郎らと共演。
有名なところでは、2001年公開の、
映画『パール・ハーバー』に、
山本五十六役で出演。
他にも、『タッカー』や、『ハイランダー』など、
日本映画や、ハリウッド映画、テレビドラマなど、
多くの作品に、脇役として活躍し、
なんと、スティーブ・マックイーンとも共演。
欧米でも、早川雪洲以来、長年にわたって、
ハリウッドで活躍し、知名度の高い、
日系アメリカ人俳優として知られる、
レジェンド的な人物。
実はスゴイ人なンです！。
岩松さん（本名・岩松 信（いわまつ まこと））は、
1933年12月10日 に、兵庫県の神戸で生まれました。
芸術家の家庭に生まれ、両親は、
1939年に岩松さん日本に残して渡米し、
岩松さんは、お母さんの実家で育てられます。
やがて、太平洋戦争が始まり、
アメリカでお父さんが、日本軍への、
宣伝パンフレットなどを手がけた噂が、
日本にも届いて、
岩松さんは、「スパイの子」と
学校でいじめられたそです。
やがて終戦となり、15歳になった岩松さんは、
ニューヨークにいる両親の元に移り、
1956年にアメリカの市民権を得て、
アメリカに帰化しました。
当時は、人種差別にも苦しんものの、
アメリカに住むことで、日本語も英語も話せる、
自分の特性を、何かに生かしたいと、
友人の誘いで劇場で仕事をした事をきっかけに、
演劇に魅せられ、俳優を目指す事に。
Mako の芸名で、1959年に、
銀幕デビューするも、占い師や、
謎の武術の達人や、呪術使いなど、
当時のアメリカ人が、イメージする、
日本人や東洋人の役ばかり。
それでも、流暢な”本物の”日本語と、
英語のセリフが話せる役者は貴重だったので、
引っ張りだこでした。
また、日本の映画やテレビドラマにも、
数多く出演してまして、あの渥美清さんの、
テレビドラマ『泣いてたまるか』では、
アメリカ育ちの、英語教師役を、
まさに自で演じ、柔道もつよく、
音楽や絵の才能もあり、酒も強い、
スーパーマン教師の来日に、
主演の渥美清さんタジタジ。
DVDで観ましたが、コミカルな演技もこなし、
渥美さんとも、いい雰囲気でした。
当時、大人気だった『８時だよ全員集合』の次の番組、
テレビドラマ『キイハンター』にも、千葉真一さんと、
FBIの敏腕捜査官役で共演してます。
子供だった当時は、英語を流暢に話せるでけて、
かっこよかった！。
日本映画にも、『梟の城』の豊臣秀吉役や、
『沈黙』、『共犯者』など、洋画とは違った、
存在感のある、味のある演技が魅力的でした。
1994年に、ハリウッドの殿堂入りし、
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに、
岩松さんの名前が刻まれました。
岩松さんは、2006年7月21日、
食道癌のため、72歳でお亡くなりになりました。
当時、カリフォルニア知事だった、
シュワルツェネッガー氏は、同年の、
7月25日に「伝説的名優の死を悼む」、
「多くのアジア系米国人の演劇への夢と、
可能性を、実現させるのに貢献した」と、
最大級の敬意を表し、同じ移民として、
苦労した末に夢を掴んだ、共演者でもある、
岩松さんの死をm惜しんだそうです。
映画に、国境はない！。
岩松さんの、ご冥福をお祈りします・・。