このところ、いいお天気が続いたかと、
思ってましたら、行きなり梅雨に、
入ったかと思う、本降りの雨。
湿度70%、朝から湿度が高く、
ジメジメと,鬱陶しいですね!。
湿度が100%とも成りますと、
雲の中に入っているような状態だそうです。
さて、ショートショート小説の巨匠、
故・星新一さんの、長編SF小説に、
『処刑』という作品があります。
あらすじは、犯罪を犯した囚人が、
処刑場となる、とある惑星に収監されます。
その惑星には酸素があり、
普通に暮らせますが、
水が潤沢にはありません。
囚人には、一人に一個、
小型のある装置がわたされます。
装置のボタンを押すと、大気中の水分を集め、
コップ一杯分の水が飲めます。
装置には、ボタンを押した回数がわかる、
カウンターがついていて、ある回数を超えると、
爆発する仕組みになっています。
囚人の罪の重さによって、カウント数が違うので、
他人のを横取りして、水を得ようとしても、
結局、命を失うことになります・・。
その絶望的な世界で、
最後に主人公がとった行動とは・・。
星新一さんにしては、
シュールで、哲学的な内容で、
わりと好きな作品でした。
サバイバル的な、アウトドアでも、
大気中から、飲み水を得る方法は、
実際にありまして、
ペットボトルに、日光で集めた熱を当て、
内部に溜まった結露を飲料水にする、
という方法があります。
能登半島災害で、インフラにダメージ。
特に困るのが水道インフラ。
電気は復旧したものの、数ヶ月もの間、
トイレも、洗濯もできない。
特に、飲み水のダメージは大きい。
昔から言われている、
災害時に最も困るのは、
飲水の確保。
日頃から備えとして、ペットボトルや、
サーバーを備蓄するのは大変!。
その災害の多い日本で、
心強い救世主と期待される、
空気中の水分を安全に、
さらに美味しく飲める、
新しい技術が!。
アクアテック株式会社の『エアリス』
エアリスは、空気から水を分離して、
飲料水を作り出すため、電源さえあれば、
世界中どこでも飲料水を作り出す事が可能。
大気中の塵やホコリ、花粉やPM2.5など、
汚れを、フィルターで取り除き、
分離された水分は、3つのフィルターで、
しっかり濾過されます。
さらに、生成された水は、
定期循環で鮮度を保ち、
UV照射にて殺菌。
いつでも安全な水が利用でるそうです。
設備、浄化された水を供給するための、
水道管工事が不要。
また、水道に接続して、
浄水器としても利用でき、
外部から水を汲み上げ、
ろ過をして飲水に転換もできる、
複合型濾過装置。
メーカー発表では、
気温25℃の場合14L/日。
30℃の場合は17.7Lと記載。
いずれも湿度60%の環境での数値です。
これをみると気温が低く、
乾燥している時期は、作られる量が、
少なくなるようです。
世界的にも、飲料水を確保するコストは、
浄水処理や、配管、保守点検など、
高い技術力や膨大なお金が掛かります。
エアリスは、太陽光発電や、
蓄電池でも作動するので、
高地や水脈のない島でも、
設置するだけで水を供給できる。
最近は余り少なくなりましたが、
雨不足で、給水制限も解消される、
夢のようなシステム。
一家に一台あれば、生活用水は、
これでOK!。
お風呂も、UV殺菌で何度も入れて、
トイレも洗濯も、雨水を利用し、
生成された水を使って、水素を取り出し、
発電もできるかもしれない。
夢やアイデアは膨らみ続ける!。