私が物心ついた頃から、父親を亡くし、

 母子家庭だった事から、母は仕事で、

  家には誰もいなかった筈なのに、

 

 いつも、誰かと一緒に遊んでいたような、

  記憶がありました。

 

今思うとそれが、

 イマジナリー・フレンドだったのかな?。

 

 

12歳の少女ビー(ケイリー・フレミング)は、

 最愛の母親を癌で亡くし、心の傷を抱えていた。

 

父親も心臓疾患を患い、手術を受けるため、

 ビーは、おばあちゃんの住む、

  アパートに預けられる。

 

残された大好きなパパも、

 失うかもしれないという、

  悲しみに、眠れぬ夜を過ごす。

 

 

そのアパートで、ある日彼女は、

 大きなぬいぐるみのような、

  子供にしか見えない不思議な存在、

   ”イマジナリー・フレンド”の、

     ”ブルー”と出会う。

 

 

ブルーはかつての友達が大人になり、

 忘れられ、消える運命にあった。

 

 

ビーは、ブルーが見える、アパートの住人、

 カルことカルヴィン(ライアン・レイノルズ)の、

  助けを借りて、ブルーを救うために、奮闘する。

 

 

 

『クワイエット・プレイス』シリーズの、

 ジョン・クラシンスキー監督が、

  コロナ禍の娘との生活に着想を得た

   心温まるドラマ。

 

 

ブルーのほかにも、ユニークで、

 愛らしいキャラクターの、

 「IF」たち仲間が登場。

 

 

ダンスが得意なブロッサム。

 

探偵のコズモ。

 

ピンク色がかわいいワニのアリー。

 

おじいちゃんテディベアのルイス。

 

ユニコーンのユニ。

 

みんな、想像力豊かな子どもによって

 生み出された、空想の存在で、

 

 

 かつて、多感な子どもたちと、

  たくさんの楽しい時間を過ごすが、

   子どもが大人になって行き場を失う。

 

 

彼らの新しいパートナーとなる、

 子どもを見つけるために、ビーは、

  遊び盛りの有望そうな、子ども達に、

   IFを引き合わせるも、上手く行かない。

 

 

このままでは、ブルーや皆んなが、

 消えてしまう・・。

 

憔悴しきっていたビーに、

 IF最年長、クマのルイスから、

 

 

 「大人になれば、

   なおさらIFが必要になる」と、

 

 助言を受け、ビーは閃く!。

 

 

さて、ここからのシーンが美しく、

 号泣ものに感動する!。

 

子供の頃に憧れて、なりたかったものに、

 大人になって現実を突きつけられ、夢破れ、

 

 

夢見ていたことすら忘れ過ごしていた、

 大人にこそ、かつてのIFが必要に成り、

  背中を押してくれる。

 

 

泣ける!。

 

とこるが、アパートに戻ったビーに、

 もっとも恐れていた知らせが・・。

 

『ビッグフィッシュ』の、

  ”寅さん”みたいなお父さんを、

   彷彿とするお父さんが、

     本当にいい人!。

 

 

身体しんどいのに、娘に心配させないよう、

 ”関根勤”や、”ロビン・ウイリアムス”のように、

  周囲を全力で、明るく笑かそうとする。

 

それが、返ってビーを悲しくさせる。

 

こんな大好きなお父さんを、

 喪いたくない・・。

 

 

その後、『シックスセンス』並みの、

 感動的な、どんでん返しの大波にさらわれ、

  涙でスクリーン歪み、観られない・・。

 

 

 

吹き替え版で鑑賞しましたが、

 麦人さん、良かった!。

 

 

大塚さんなど、大御所声優さん勢揃い!。

 

子供向けというより、

 大人こそ観るべき映画!。

 

 

 

パワハラ、セクハラ、モラハラで、

 世知辛く息の詰まる世の中に疲れ、

  誰にも頼る事も出来ず、

 

 限界寸前の大人達に、

  エールを送る作品でした。