先週末には、
待望の桜も満開、花見日和!。
こんなウキウキした時期には、
おしゃれで、笑える映画が観たい!。
ユダヤ系で、敬虔なカソリック信者で、
潔癖症の、美人精神科医、
パトリシア(アン・ハサウェイ)と、
かつては売れっ子だったのに、
今はスランプで、曲が書けない、
神経質なオペラ作曲家の、
スティーブン(ピーター・ディンクレイジ)。
スタイル抜群の、ゴージャスな妻と、
ちんちくりんの旦那、そして、
パトリシアの連れ子の、奇妙な家族は、
NYのブルックリンに暮らしていた。
人生最大のスランプから、
抜け出せないスティーブンは、
新作の発注を迫られ、悶々としていた。
精神科医の妻のアドバイスから、
気分転換にと、半分強制的に、
愛犬と散歩に送り出せれる、
その散歩中に立ち寄ったバーで、
ユニークな女船長、カトリーナに出会う。
彼女に気に入られたスティーブンは、
誘われるままに、停泊している、
彼女の船に乗りこんで、
そこから、様々な人々を巻き込み、
人生を変えた、予想もつかない、
奇妙なストーリーが転がり始まる・・。
ニューヨークのブルックリンを舞台にした、
スランプ中の作曲家と妻の人生が、
風変わりな船長との出会いをきっかけに、
日常が大きく様変わりしてしまう、
おしゃれで笑える、大人のラブストーリー劇。
『ブルックリンでオペラを』
と言うタイトルなのに、
歌劇は、ほんとに極わずか。
でもさすが、劇中で公演する、
主人公の作曲家書いた新作オペラが、
良く出来ていて、おしゃれ!。
監督は、「セールスマンの死」の、
アーサー・ミラーの娘で、元舞台女優、
『50歳の恋愛白書』の、レベッカ・ミラー。
冒頭は、若いカップルたちが、
青春を謳歌する、ほほえましいシーンから、
一見、平和そうに見えるその両親、
2組の再婚家庭の日常と、
恋愛依存症、潔癖症、神経症、
懐古的保守思想、人種差別、
宗教差別、根強い男尊女卑など、
現代のアメリカ社会の問題を抱えた、
人たちの苦悩と困惑を垣間見て、
州によっては法律や、年齢制限など、
制度が違うと言う、そんな大事な事が、
定まっていないのが、興味深かったです。
でも、保守的な社会を反面教師に、
スラップスティック・コメディとして、
深刻にならずに、笑い飛ばすような、
明るくてハッピーな話でよかった!。
アン・ハサウェイ、
むちゃくちゃ綺麗でスタイル抜群!。
主演・プロデューサーも、やってたのね。
一瞬、鈴木京香に見えたり、
お掃除中にウットリする姿は、
”華丸大吉”の、大吉先生に見えた(笑。
旦那のピーター・ディンクレイジは、
『X-MEN』の人なのね。
スキルもあって、名声もあって、
財産もあって、家庭も円満で、
一見、何不自由なく暮らし、
不満も無い夫婦でも、
お互い、今の自分の生き方に疑問を持ち、
何かを模索している。
裕福な家庭に育つ男の子と、
移民の母を持つ彼女の、
ラブラブカップル。
分からず屋の養父、トレイに反対されても、
仲を割かれても、今が幸せの絶頂期。
覚悟を決めての決断をするも、
その彼女が、時に不安になって、
「時が経って、彼を好きという気持ちを、
大人になったら忘れてしまうのが怖い」と、
弱音を吐く。
登場人物の大人たちは、みんな個性的で、
何かに悩んで、どこかズレている。
そんな、不器用で癖が強い者同士が、
ひょんな事から出会い結び付き、
化学反応のように日常を変え、
大人たちは、せめて若い世代には、
道を示そうと大胆な行動に出る。
そして、『ブルックリンでオペラを』と言う、
タイトル通りのエンディングに、
つい、ほっこり笑顔になります。
久々に、いい映画を見ました!。