20年以上も続き、社会現象にもなった、

 『エヴァンゲリオン』が、ようやく完結しても、

   まだまだ、こう言う終末的なSF作品が多いような気がします。

 

やっぱり、若い世代には、コロナとか、紛争とか、

 世の中の先行きが、不安なんですかね。

 

『エヴァ』も、大団円で完結してから、

 ファンをやめたと言う人が多くて、

  

 社会現象にもなるほと人気が出ると言うことは、

  その時代を撮す、鏡みたいなものですね。

   

 シンジくんにシンクロすると言うことは、

  自分自身の姿を見せられているようで、

   

 シンジくんは、お父さんを許し、成長出来たけど、

  観ているファンの中には、殻を破れず、誰も許せず、

   成長出来ていない自分の姿を見せられている。

 

この作品も、そう言う”鏡”のような作品なんですかね。

 

 

「スペリオール」連載の、

  第25回文化庁メディア芸術祭、

   マンガ部門優秀賞に輝いた、

 

 漫画家 浅野いにおの同名漫画を、

  全2章でアニメ映画化した前章。

 

 

8月31日に、突如、東京の空に、

 巨大UFOが出現し、人々はパニックになり、

  この世は終わるかに思えた。

 

しかし、母艦が浮かぶ東京の空は、

 何事もなく、日常に溶けこんでいった。

 

 

そんな東京に住む女子高校生の、

 国民的マンガ「イソベやん」を愛読し、

  担任教師の渡良瀬に、思いを寄せる、

   小山門出(こやまかどで)と、

 

  

 戦争ゲームオタクであり、破天荒で元気、

  日常的に寝不足の、中川凰蘭(なかがわおうらん)、

   通称“おんたん”と仲間たちは、

 

  

 受験勉強に追われながら、趣味に興じ、

  毎晩オンラインゲームを楽しんでいた。

 

 

 

そんな状態から、3年経ったある日、

 母船から放たれた小型機が事故で墜落し、

  事態は急変する。

 

 

 

冒頭いきなり、「GANTZ」のような球体が、

 出現したかと思うと、

 

 

 『第9地区』のような、巨大母船が、

   東京上空に浮かび、

 

 大きく世界が変わって行くかと思いきや、

  宇宙船の住人の接触や、目的もわからず、

   

 その下で生活する人々の日常は、

  いつもと変わらず、主人公たちも、

   受験や恋愛など、何気ない日常を、

    仲間と過ごしているという、

     ギャップが凄い!。

 

 

『うる星やつら』の友引町みたい!(笑。

 

しかも、途中までは、普通の女子高生達の、

 非日常の中の日常系ストーリーだったのが、

 

 

 ある事があって、過去の出来事を振り返る話に、

  舞台が転換すると、徐々に不気味な展開になり、

   空気が一気に変わる・・。

 

 

コロナや、紛争など、世界的な危機が立て続き、

 世の中の常識が大きく変わって行く中、

  皆んなが、社会状況に不安になり、

 

このままでいいんだろうか?と、

 過剰に神経質になる日常で、

  感染者や、意見の違う者を、

   排除しようとする風潮。

 

 

そんな世の中に、一石を投じるかのように、

 

 彼女たちの、一番身近で大切な人と過ごした、

  貴重な時間と、交わす会話が心地よくて愛おしい!。

 

 

痛感したのは、女の子のイジメは、

 男の子よりも陰湿。

 

それに比べ男の子は、バカで単純!。

 

「カッケー!」って感動して、

 『魁!!男塾』みたいに和解し、

   仲間になって従う!(笑。

 

ある意味、「バカになれる」って、

 平和的で正解なのかも?。

 

 

辺り構わず、好き勝手に暴言を吐く”おんたん”も、

 言葉とは裏腹に、言葉に表現しな部分に、

  仲間の気持ちを思いやる愛情があって、

   グッときました!。

 

 

先日観た『ドラえもん』らしきオマージュもあり、

 非日常に中の日常に、歪んだ正義感や、

  戦闘ゲームのように、容易く人を殺める、

   人の心の中の闇を垣間見て、

    かなり重く切ない展開でしたが、

  

 5月の後編を見ると、このモヤモヤした気持ちは、

  解消されるのでしょうか?。

 

しかし、幾田さんも、あのちゃんの声優ぶりも、

 むちゃくちゃ自然で、うまい!。

 

幾田さんは、『竜とそばかすの姫』の、

 ”ヒロちゃん”の後で、声優2回目ですが、

  (同じメガネっ娘だし)

 

  

 幼少期の頃と、高校生の声の、

  使い方を変えて、もう堂に行ってる。

 

あのちゃんも、難しい単語や、

 テンション高いセリフも、違和感なかった。

 

津田さんとか、種崎さんなど、

 本職声優さんの力量も光ってる、さすが!。

 

それと、まさかTARAKOさんの・・残念です。

 

 

原作独特な、世界観を表現した映像も緻密で、

 スタイリッシュで、カズレーザーが喜びそうな、

  自衛隊の兵器やら、”ナイショ道具”やら、

   可愛ゆくて言うことなし!。

 

あの兵器は、「ゲゲゲの鬼太郎」の、

 ”やかんずる”みたいだったし、

 

 兵器の発射ボタンが、

  プレステのコントローラと言うのが笑えた。

 

人類滅亡まで、あと半年!。

 

 

後編は、どういう展開になりますことやら。

 

5月が待ち遠しい!。