現在も「週刊ヤングマガジン」で、
連載中の、累計発行部数370万部を超える、
人気コミック『マイホームヒーロー』。
昨年は実写化され、TBS系テレビで、
連続ドラマを放映されての、今回の劇場版。
妻と娘との3人で平凡に暮らす、
ミステリー小説好きの、
鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)は、
趣味が高じて小説を書いていた。
そんなある日、大事な娘の顔に、
暴力を振るわれた痕が・・。
娘とつき合っている彼氏が、半グレと知り、
娘の殺害を画策する彼氏を、
情動的にさt、殺してしまった。
彼氏の親・ 麻取義辰(吉田栄作)は、
暴力団・間野会の幹部で、
息子を殺害した犯人を絶対に許さない、
家族全員、皆殺しにすると息巻く。
鳥栖哲雄は、凶悪な半グレ集団と、
ヤクザ組織に追い詰められながらも、
ミステリー小説の知識で培った、
トリックを駆使して、
凶悪な、半グレ組織に果敢に挑み、
熾烈な攻防を巧みに切り抜け、生き抜いた!。
テレビで放送された、ここまでのストーリーを、
映画では、ダイジェストで流し、
その7年後、鳥栖家は平穏を取り戻し、
新しい家族が増え、鳥栖家の長女、
零花(齋藤飛鳥)は、
警察官になったところから、
映画は動き出す。
山中に隠したはずの麻取の死体が、
土砂崩れによって警察に発見される。
10億円を持って、失踪した麻取義辰が、
殺害されていたと知った、犯罪組織、
”間野会”のトップである、
志野寛治(津田健次郎)は、
麻取と関係があった哲夫に、狙いを定め、
10億円の行方を追って、
鳥栖家を極限まで追い詰める。
娘の彼氏と、その親を殺した父親が、
ヤクザと警察の両方から追われる事に!。
漫画原作は、現在も続いていて、
佳境に入って、ますます面白く、
過激な展開になっています。
予想不能の展開で、面白いのなんの!。
実写化に当たって、どう表現するのか、
原作に思い入れのあるファンも多いので、
心配していましたが、
原作を知らない人が見ても、
充分面白いよ思います。
追い詰められたり、追い詰めたり、
トリックで敵を欺いたり、
絶体絶命の窮地に立たされたり。
まあ、ラストは原作と違いますし、
続編はできない内容でしたが、
でも、あのラストは、感動的でした。
何しろ、キャスティングがいい!。
佐々木蔵之介さんは、
お父さん役にぴったりでした。
一見、頼りなさそうで、家族に危機が迫ると、
信じられない大胆な行動をとる、メンタルの強さ。
まさに、スーパーヒーロー!。
『グレイトギフト』の、
怖い”白鳥先生”とは大違い。
その『グレイトギフト』繋がりの、
津田健次郎さんの演技が素晴らしい!。
声優さんの中では、戸田さんとか、村井国夫さん、
伊武雅刀さんとか、石田太郎さんなど、
声の演技も、役者も一流って人、
多いですが、津田さん男前だし、
演技の技術がすごい!。
もちろん、声の渋さも抜群ですが、
残虐非道で、何するか判らない狂気ぶり。
実写作品では、
初めての悪役を演じる津田さん。
この人の叫び声を聞いたのは、
『愛の歌を聴かせて』以来。
『グレイトギフト』では、
”仲間?”だったのに・・。
津田さんの演技、もっと見たかった!。
麻取義辰役の吉田栄作さんは、
最初、誰だか判らなかった。
滝藤賢一さんだと思ってた(笑。
鳥栖歌仙役の、木村多江さんとか、
立川談春さんとか、うまい役者ばかりで、
エンタメとしては、充分面白かったんですが、
ひとつ難を言えば、”窪”の俳優さんが、
いまいち存在感が薄かった。
原作は、もっとギラギラしてたので、
阿部寛さんだったらなと・・。