『子連れ狼』や『マッドブル』など、

  多くのヒット作を世に出した、

   漫画原作者、故・小池一夫氏が、

 

 漫画『クライング・フリーマン』を手がけていた頃、

 

作中で、適当に名前を付けたはずの、

 百八竜(ハンドレッド・エイト・ドラゴン)という、

  架空のチャイニーズ・マフィアが、

   実は、香港に実在していて、

 

漫画が中盤に差し迫った頃、

 小池氏は、その「百八竜」に呼び出され、

  香港のホテルの一室で会う事になった。

 

怒りを買った秘密組織の面々に、

 殺されるンじゃないかと、

  おっかなびっくりだった小池氏に対し、

  

作品を読んで、おもしろいと大層気に入り、

 百八竜を漫画で有名にしてくれたと評価し、

  高級時計まで、プレゼントされる程、

   友好的な雰囲気で宴は終わったそうです。

 

まさか、百八竜が実在し、

 日本の漫画の熱烈なファンだったとは・・。

 

 

 彼らの紳士的な接待に、拍子抜けしたものの、

  フィクションのつもりの秘密結社が実在し、

   原作者に接触するなんて、

   

  まさに、この映画みたいな実話!。

 

 

 

 

愛猫家で、引きこもりのエリー

 (ブライス・ダラス・ハワード)は、

  人気スパイアクション小説、

   『アーガイル』シリーズの作者だった。

 

 

ある日、次回作の準備をしていたエリ―は、

 猫のアルフィーと列車で移動中、

  謎の男たちに襲われ、

 

 エイデン(サム・ロックウェル)というスパイに、

  命を救われた。

 

 

さらに、自分の書いた小説が、

 現実となり、幾度となく危険にさらされる。

 

やがて、空想と現実が曖昧になる事態に巻き込まれ、

 全く予期できない展開に転がり続ける・・。

 

 

奇想天外な、スパイ映画、

 『キングスマン』シリーズ、

   マシュー・ヴォーン監督の新作!。

 

 

オモシロくないワケがない!。

 

トムクルーズに代表される、

 ハイテク・スパイアイテムを駆使した、

  体を張ったド派手なアゥションも、

   イイんですが、やっぱり、

 

 80年代の、007を彷彿とさせる、

  しゃれて軽妙で、どこか懐かしい、

   この手の作品が好きです!。

 

 

マッチョな、イケメン・エージェントが、

 ばっちりスーツを身に纏い、

  ブロンド美女と、リフトを決める、

 

 のに対し、現実のバージョンは、

  ショボい格好で、職人の様に、

   飄々と任務を 熟すギャップが面白い。

 

 

作中のキャラクター、「アーガイル」を演じるのは、

 『スーパーマン』の、ヘンリー・カヴィル。

 

 

あの天然パーマを角刈りに変えても、

 イケメンぶりは健在。

 

 

 

 

『コードネーム U.N.C.L.E.』でも、

 「ガラスの部屋」をBGMに、ワインと、

   サンドイッチをパクついてた(笑。

 

 

相棒のエイダン役の、サム・ロックウェルも、

 どこかで見たかと思ったら、

 

 

 『グリーンマイル』の極悪人や、

  『リチャード・ジュエル 』の弁護士と、

   多才な人で、アクションも、

    素早くてキレもあるのね!。

 

主役の、ブライス・ダラス・ハワードも、

 お父さんは、ロン・ハワード監督だったのね!。

 

 

あの、結婚式の披露宴みたいな、

 派手で豪華で、カラフルな銃撃戦や、

 

 ジェイソン・ステイサムで、見た様な、

  オイルの上で、トリプルアクセル決める、

   バトルなど、アイデア満載、

    

 サービス精神に溢れたアクションに、

  手を叩いて笑かしてもらえました!。

 

ストーリーも、ホント、

 予期せぬ展開で、騙し騙され、

  二転三転、笑えて華やかで、お洒落!。

 

音楽のノリも良いし、『アンノウン』や、

 『ジェイソン・ボーン』シリーズみたいな、

   シリアスな部分もあって、

 

本当によく出来た、娯楽映画でした!。

 

この監督のシリーズには、ハズレがない!。

 

でも、次回作は大変だろうな。