もうすぐ、クリスマスシーズンという事で、
日本人で、次にノーベル賞を取れると噂される、
クオリア研究の第一人者、茂木健一郎さんが、
サンタさんを信じる、子供達の頭の中には、
本当にサンタさんがいて、その子には、
サンタさんが見えている、とか・・。
子供が、成長するにあたって、
脳が、様々な準備運動をする過程で、
世間と寄り添って渡り歩くには、
彼らの存在が、必要になるのかも・・。
子供は、謎だらけ・・。
ディズニーアニメ『インサイド・ヘッド』も、
イマジナリーが、重要な存在となって、
女の子を助ける、成長の物語でした。
A・F・ハロルド原作の絵本、
『ぼくが消えないうちに』を元に、
スタジオポノックが、アニメーション映画化。
アマンダ(鈴木梨央)という少女には、
想像上のお友達”イマジナリーフレンド”の
”ラジャー”(寺田心)という男の子がいます。
ラジャーは、アマンダの想像から生まれた男の子で、
他の人には見えません。
ラジャーとアマンダはいつも屋根裏部屋にこもって、
ふたりの想像の世界で、楽く遊んでいました。
でも、イマジナリーフレンドは、
人に忘れられたら、存在が消えてしまう運命。
そんなある日、ラジャーの存在を知り、
ラジャーを狙う人物が・・。
謎の人物により、ラジャーどころか、
アマンダにも魔の手が伸び、
アマンダが大変な目に・・。
絶体絶命のアクシデントに遭遇し、
自身の存在が消えかかったその時、
イマジナリーたちの住む街に、
たどり着く。
そこは、人類の叡智がつまった、
創造の源、図書館。
そこでは、かつて人と共に暮らしたものの、
忘れられてしまったイマジナリーが、
身を寄せ、助け合って暮らし、
新たに、イマジナリー・フレンドに、
出会う事のできる場所。
そこでラジャーも、彼らの仲間に入り、
仲間たちと、現実と想像を超えた、
大冒険の旅に出る!。
ラジャーは、再びアマンダと、
再開できるのか?・・。
スタジオポノックといえば、
『メアリと魔女の花』や、
『カニーニとカニーノ』とか、
可愛い絵柄が有名な会社。
イマジナリー・フレンドという、
大人には見えない、空想の友達と、
楽しく冒険の旅に出て、
絆を深め合うストーリーには、
魅力的で、夢があるし、
その夢のような空想の世界の冒険を、
美しい映像で描き出すので、
大人も、楽しく見入ってしまう!。
成長して、忘れられると、
イマジナリーとお別れする、
悲しい切なさ・・。
大人になっても、忘れられても、
絆が深ければ、ピンチの時に駆けつけ、
助けに来てくるれる姿に、
感動で、涙が止まらない!。
音楽も、とても素晴らしい!。
キャラクターも、ほんとカワイイし、
変声期前の、寺田心くんの声も、
中性的で、後半、杉咲花さんに、
コンバートする時、違和感ないほど、
ラジャーにピッタリの声でした。
『火の鳥』にも声を当てていた、
イッセー尾形さんをはじめ、
個性的な声と、演技力の達者な、
俳優さん達ばかりで、世界観にハマり、
楽しめました。
映画『ミーガン』みたいな、女の子も出てくるし、
ちょっと不気味なシーンも・・。
子供の頃、親に言えなかった事や、
友達とコミニケーション取れない、
って事、誰にもあったと思います。
そんな時期、イマジナリーの存在は、
成長する過程で、人生の予行練習として、
人付き合い、自己防衛の手段として、
大事な事なのかもしれません。
ジブリとは違ったファンタジーで、
どちらかというと、『ドラえもん』に近い、
溢れる愛情と優しさと、友情の物語。
クリスマスにピッタリなアニメ。
そして、スタジオポノックの、
代表作になりそうな映画でした!。