『ドミノ』というタイトルの映画って、
キーラ・ナイトレイと、
ミッキーロークが出ていた作品とか、
結構あるみたいですね。
それ程、どんでん返しとか、些細な事がきっかけに、
大ごとになる、正に”ドミノ倒し”のような展開。
この映画も、エンドロールも気が抜けない、
上映開始、5分後から騙される、
そんな映画でした・・。
刑事のダニー・ローク(ベン・アフレック)は、
公園で遊んでいた愛娘が、
目を離した隙に行方不明になったことから、
自暴自棄になり、強迫観念から、
カウンセリングに通う生活をしていた。
仕事に集中している間は、
娘の事を忘れられるので、
刑事の仕事に復帰するも、
銀行強盗予告のタレコミで、
ロークが現場へと急行した際、
娘の行方を知る、謎の男に出会い、
衝撃的な事件に巻き込まれる・・。
洋題は「HYPNOTIC (ヒプノティック)」
「催眠術にかかった」という、
シンプルでそのまんま!。
メンタリストのテクニックの凄さは、
『グランド・イリュージョン』でも、
『Dr.ストーン』でも見せた様に、
舌を巻くほど、人の心を巧みに操れる。
ところが、映画が佳境に入ってくると、
いやいや、マジックショーの催眠術なンて
そんな生易しいレベルじゃないでしょ!。
”引田天功”も真っ青、
不気味すぎるでしょ!。
夢か現実か、リアルな虚像は、
クリストファー・ノーランの、
『インセプション』か、
建物が想像絶するほど歪みだす、
『ドクター・ストレンジ』か、
人々を意のままに操る様は、
藤原竜也、山田孝之主演の、
『MONSTERZ モンスターズ』の、
不気味さを思わせ、
記憶を捏造する、ベン・アフレックの、
『ペイチェク』や、ヒッチコックの、
往年の名作など、
過去の作品の良いとこ取りで、
それが上手くはまっている!。
現実か?、虚構か?、
謎の機関に世界が翻弄され、
ドンデン返しの連続で、
観客をも巻き込んで、騙され続ける。
とは言っても、テンポ良く、
創り込まれているので、
この手の作品にありがちな、
クドクド説明されていなくて、
話の展開に、すんなりついて来られるので、
最後まで楽しめました。
しかも、上映時間93分という、
よくぞコンパクトに纏めたな、
という、コスパの良さに、
びっくり!。
主演は、悉く話題作を選んで引き当て、
外れなしと言われる、
ベン・アフレック。
”要潤”に、雰囲気が似ているお兄ちゃんは、
男前なのに対して、
弟くんの、”ケイシー・アフレック”は、
『オーシャンズ』シリーズなどでは、
脇役ばかりで、ちょっと地味。
でも、『ザ・ブリザード』では、
いい演技してたし、兄弟揃って、
頑張ってますね!。
”絶対捕まらない男” デルレーン役、
”小林繁”投手に似た、
ウィリアム・フィクナー。
『プリズン・ブレイク』、
ベンと共演した『アルマゲドン』など、
印象的な脇役が多い中、
『パーフェクト ストーム』の、
キレ易い、喧嘩パヤい漁師さんとか、
『コンタクト』の、内向的で、
物静かな電波望遠技師とか、
『ドライブ・アングリー』の、
破天荒な悪魔や、
『ローン・レンジャー』の、
顔面崩壊した悪者など、
高度な演技力で演じ分けてますね。
こう言う、名脇役の人って好きです!。
ホント、見事な作品です!。
今後、ベン・アフレックと、
ウィリアム・フィクナーの、
代表作になる事、間違いなし!。