「笑う門には福きたる」と言いますが、

 作り笑いでも、周りは明るくなります。

 

 

1992年に、ある興味深い実験が行われました。

 

大阪の「なんばグランド花月」で、

 がんや心臓病を患う人、

  19人を対象に、吉本新喜劇を見てもらい、

  

 大いに笑ってもらった後、

  各々、免疫力がどうなるのかという、

   実験が行われました。

 

その前の年といえば、

 1991年 の雲仙・普賢岳の噴火、

  信楽高原鉄道事故、

   湾岸戦争の勃発と、

    暗いニュースが多かった年でした。

 

古来から、「笑う門には福来たる」

 と言われるように、

  笑いは健康に良いと言われてきました。

 

 

笑いの本場、大阪なんば花月で、

 お笑い芸人の舞台を、

  たっぷり3時間観賞して、

   大笑いした後に、採血すると、

   

 NK(ナチュラルキラー)細胞が活性し、

 

  笑いには、がんに対する抵抗力を、

   高める作用があることが認められました。

 

 

 

また、この実験の凄いところは、

 免疫機能を、薬剤などで活性化させるには、

  一定の時間がかかるのに対し、

 

 心から笑uう事によって、

  短時間で、免疫系を活性化させる、

   即効性があるという事が、

    認められたと言う事です。

 

 

お金もかけず、短時間で、

 健康になれる!。

 

それは、素晴らしい!。

 

 

実際に、治る確率が、

 500分の1と宣言された難病から、

  ”笑い”で生還した人がいました。

 

その人物は、アメリカの雑誌

 『サタディ・レヴュー』の編集長、

  

後に、”アメリカの良心”と言われた、

 ノーマン・カズンズ博士。

 

 

 

 

 

 

彼が、ある日、

 精力的に仕事をしていると

  突然、激しい痛みが体を貫き、

   発熱も続き、

 

 医師の診断では、

  膠原病の一種、

   「硬直性脊椎炎」と言う、

   

 脊椎の硬直で体が動かしにくくなる、

  病気にかかったと診断。

 

 

この病気は、治る確率が、

 500分の1しかないという、

  難病中の難病で、

 

 現在でも、病気の原因は不明で、

  予防法、治療方法も、

   確立されてない病気。

 

治療法も、投薬もできない難病に、

 ”負けてなるかよ”と奮起し、

  また仕事に復帰すると言う、

   強靭な精神力で、

 

 難病病気を克服するべく、

  カズンズ氏は、2つの事を、

   実践しました!。

 

 

 

1つは、ビタミンCの大量摂取。

 

人の免疫力と、自己治癒力を高めるためには、

 ビタミンCが必須、

 

  そこでカズンズ氏は、

   10グラムから25グラムのビタミンCを

    大量に摂取するようにしたのです。

 

 

もう1つは、「笑う事」!。

 

 しかも、腹から大いに、

  たくさん笑う事。

 

カズンズ氏によると、

 人間には神経系や免疫系、

  循環器系などのほかに、

   

 「治癒系」と「信念系」があり、

 

「治癒系」は、病気と闘う時、

 身体の、持つ機能を、

  総動員して身体を治し

 

それと、共同して働くのが、

 ”絶対に治す”と言う、

  「信念系」を動かすのに、

    ”笑い”が不可欠!。

 

「もう治らない」

 

 「もうダメだ!」と、

 

悲観したとたんに、

 脳の指令に従って、

  心身全体が悪い方向に動き始め、

 

「仕事に復帰するンだ!」

 

 「病気を克服するんだ!」と言う、

   強い意志や希望が、

    治療系を活性化し、

  

プラスの感情を抱くことが、

 心身に好影響を及ぼすのではないかと、

 

 

病室よりも、リラックスできる、

 広いホテルの一室で、

  療養することに決め、

 

一日中、笑えるテレビ番組や、

 コメディー映画を観て、

  ゲラゲラ笑って過ごしたところ、

 

 それまで、激痛で、

  眠ることさえ出来なかった、

   カズンズ氏が、

 

30分間大笑いしてからは、

 2時間熟睡できるようになったそうです。

 

先ほどの、”吉本”の実験成果のように、

 ゲラゲラ笑って、脳から、

 βエンドルフィンという、

  鎮痛作用のあるホルモン

  (脳内モルヒネ)の効果と、

 

NK細胞の活性化、ストレス解消、

 生への意欲、安心感、楽観、

  使命感が働き、

   

 なんと、短期間の闘病生活で、

  奇跡の回復を遂げ、

   職場に復帰できました!。

 

 

この闘病体験の後、

 カズンズ氏は、UCLAの教授に転身し、

  精神免疫学の研究に取り組み、

   

笑うことが、

 体に良い効果をもたらすことを確信しており、

  ポジティブな感情と、

   笑顔が健康と社会を明るくすると、

    世界中にアピールしてゆきました。

 

 

 

 

実は、調べてみると、

 このカズンズ氏は、

  日本とも深い絆を持っている人物で、

 

昭和二十四年(1949年)、

『サタデー・レヴュー』誌の、

 編集長を務めていた頃、

  原爆で両親を失った「原爆孤児」

   400人の里親になってくれるよう、

  

紙面で読者に呼びかけ、実現し、

 孤児たちは、援助のおかげで、

  高い教育が受けられ、

   カズンズ氏も、

    里親の一人になったそうです。

 

 

なんて、立派な人!。

 

笑う門には、福きたる!。

 

お金も、手間もかからず、

 健康で、元気でいられる!。

 

実践して行きましょう!。