よく工事現場などで見かける、
コンクリートの残骸(ガラ)や、
土砂を運ぶ際に活躍する手押しの一輪車。
その一輪車の事を、「ねこ」または
「猫車」と呼んでいますが、
なぜ、そんなカワイイ名前が付いたンでしょう?。
じつはその由来、諸説ありまして、
なかなか奥が深いンです。
イチバン有力なのが、建設現場などの、
板を渡しただけの、幅の狭い足場のコトを、
「ねこ足場」(キャットウオーク)と呼び、
そこを通るための車だったからという説。
重い荷物を載せて、狭い足場の上を、
軽快にヒョイヒョイ移動する様子が、
塀の上を歩くネコに例えてのコトでしょう。
また、一輪車を逆さに伏せた状態で、
収納する姿が、丸まって寝ている猫の
後ろ姿に似ているコトからそう呼ばれたとも・・。
もっと面白い説では、壁などに塗る、
漆喰を練った“練り子(ねりこ)”を、
運ぶための車のコトを、
「ネコ」と言ったのが由来だとか・・。
また、奈良時代には、刀剣の材料となる、
良質で細かな砂鉄のことを「ネコ」と言っていました。
山から取れる鉄鉱石も「ネコ」と呼び、
こうした鉄鉱石を運ぶコトから、
「ネコ車」になったという説も・・。
その他にも、古来中国で使っていた、
牛馬に代わる手押しの運搬車の、
小型ということで、牛とか馬よりも
小さな動物の猫を名前につけたのだと言う説も・・。
いやはや、「一輪車」=「ネコ」
という由来だけでコンナにあります。
語源とか由来って、案外いい加減ですが、
使う本人が、そう思っていれば、
それがイチバン正しいんでしょうネ!。
(だから面白い!)