3月23日は、世界気象機関(WMO)が、
発足10周年を記念して1960(昭和35)年に、
「世界気象デー」を制定した日だそうです。
世界的な寒波や異常気象、地球温暖化。
日本も昨年の夏は、豪雨と台風被害で、
参ってました・・。。
農耕民族たる日本人ゆえ、
お天気にまつわる民話や、怪談って、
昔から多く語り継がれていますネ!。
雲ひとつなく、穏やかな夜の海上で、
「ひしゃ~くぅ~、柄杓ぅ~」と、
不気味な声がかかり、
船員が思わず、柄杓を差し出すと、
どこからともなく現れた手が、
その柄杓を受け取ると、
何千本にも増殖した柄杓が、
船に海水を汲み入れ、
沈没させてしまう「船幽霊」・・。
さっきまで凪ぎの状態だった、穏やかな海が、
恐ろしい牙を剥く!。
昔は、単なる怪談話が、
「ホワイト・スコール」という、
ダウンバーストの一種だった事が、
最近の調査で判明しました。
昔の漁師さんは、経験上、
嵐の前触れなどには敏感でしたが、
このホワイトスコール現象の起こるケースは、
殆どデーターが少ない為、当時でも、
不可解な気象現象でした。
その信じられない程の、
局地的な集中豪雨の被害に遭って、
命からがら生還した漁師さんの体験が、
人々に伝わって、怪談となったのでしょう・・。
「狐の嫁入り」も、そのひとつで、
お天気雨の不可解な出来事を、
日本ならではの悲しい民話として、
語り継がれています・・。
人に化けるキツネは、
不思議な力を持つと信じられ、
干ばつの被害に喘いでいた村人が、
雨乞いの為、狐を生け贄にして、
なんとか雨を降らそうと、
村一番の男前の村人を婿にしたて、
狐の娘を騙して嫁入りさせようと、
企んでいました。
ところが、狐の娘に情が移った男が、
「これは罠だから殺されてしまう!」と言い、
娘を逃がそうとするのですが、
狐の娘は、その男が好きだったので、
「いいんです」と言い、人間の娘の姿に化けて、
そのまま嫁入りをし、村人たちに殺されてしまいました。
すると、雲一つ無い空にもかかわらず、
大粒の涙のような雨が降ってきました。
カンカンに晴れているのに・・。
という悲しいお話だったのです・・。