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空調製造業の大手、三菱電機の不正検査が発覚。

しかも、検査に合格する数値を、
 自動的にはじき出す、巧妙なプログラムを作成し、
  数十年にも渡って、不正な検査を続けていたなんて・・。

昔、オレンジ色の車両だった頃の、
 中央線電車に、霧ヶ峰のクーラーが導入された、
  あの快適さは、

 真夏の炎天下、砂漠でオアシスに遭遇するくらい、
  感動的でした。

三菱は、硬派な会社だと思ってましたが、
 今まで製品に何も不具合がなかったと言っても、
 ルールを破るなんて・・。

技術立国、技術大国と、
 高度成長期を支えてきた大企業も、
  チャレンジ精神を失い、
   目先の利益ばかり追い求め、
    やがて衰退していく・・。

そんな中、
 映画『鬼滅の刃』の社会的な大ヒットで、
  記録を塗り替える興行収益と、
   
 全世界で入手困難な、
  最新ゲーム機PS5の売り上げで、
   コロナ禍の不景気に喘ぐ業界で、
    快進撃するSONY!。

かつては”世界のSONY”
 ”MADE IN JAPAN”の代表格として、
  世界に君臨していたソニー。


戦後、小さな町工場から、
 世界のSONYに育て上げた、
  その底力には、

 モノを造って売るだけではなく、
  製品を使う、お客さんの、
   ライフスタイルを変えて行く、
    未来を見据えた経営力が、
     あってこその繁栄。

トランジスタ・ラジオを開発し、
 販売して、売りっぱなしにするのではなく、

 そのラジオを、末永く聴いてもらう為に、
  放送機材や、録音装置を開発し、
   面白い番組を放送すれば、
    より多くのお客さんが、
     ラジオを買ってくれる。

世界初のヘッドホンステレオ、
 ”ウォークマン”も、

 海外出張の多かった、井深さんが、
  移動中の機内で好きな音楽を、
   高音質で聴きたいという発想から、
    持ち運べるオーディオセットという、
     夢の様な製品を作り、
      
 世界中の人が、移動中に、
  好きな音楽を楽しめるというように、
   ライフスタイルを変えてしまった。


テレビも、パソコンも、ゲーム機も、
 ハードを売るだけじゃなく、
  コンテンツも造って、充実させ、
   自由で、新しいスタイルを立ち上げる。

ソニーは、任天堂や、セガの、
 2大メーカーが席巻するゲーム業界に、
  あえて後発で挑み、製造納期が短い、
   CD-ROMを採用し、
    バックアップ用、メモリーカードを採用。

ハードを普及させるべく、
 ソフトを充実させる為、開発機材を提供し、
  ソフト会社の負担を軽減し、
   
 パチンコや、電車のシュミレーション、
  釣り、牧場、コンビニ経営など、
   新たな魅力のあるソフトを、
    多く世に出し、成功したものの、
     PS3からは斜陽ぎみとなってしまった・・。



その原因は、スマートフォンの出現で、
 高価なゲーム機を買わなくても、
  無料で手軽に遊べるから・・。

わざわざ時間をさいてまで、
 家でゲームをしなくなったという、ユーザーの、
  ライフスタイルが変わって来ちゃたンでしょうね。

井深さんは、生前、「ソニーにしか出来ない事を、
 ソニーがやらなくなったら、ソニーではなくなる」
  と仰っていました。

ゲーム機のスペックを上げただけで、
 他所のメーカーと、同じ事をしていたら、
  勝負は目に見えていますよ。



テレビと、パソコンと、ゲーム機を融合させたり、
 血圧計や万歩計と通信機能をつけて、
  ゲーム感覚で、検診する、
   高齢者向けのゲーム機をつくってみては?。