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世界的に見ても、
 右利きと左利きの割合は、
  圧倒的に、右利きの方が多く、

 これは、食文化や宗教的な問題で,
  左利きの人でも、
   矯正される傾向があるからだそうです。

ちょっと前に、左利きのお相撲さんが、
 左手で手刀をきって、
  問題になった事がありましたね。

アメリカなど、
 その人の個性を尊重する国では、
  ムリに矯正せず、周りも、
   眉をひそめる事はないそうですが、

 それでも7割の人が右利きだそうです。

むしろ、何故、右利きの人が、
 多いのかと言う理由は、
  未だはっきりしていませんが、

 人類が、2足歩行をする事と、
  言葉をしゃべる事が、関係している、
   という説が有力視されています。

進化の過程で、文章や言語を司る、
 左脳が発達した人類は、
  道具を扱う様になり、
   右利きになった。

しかも、古来から食料や領土争いをめぐり、
 数多くの闘争を繰り返していた兵士には、
  心臓の位置から、左利きは不利で,
   生き残れなかったのではないかと、
    言われています。

平和な時代なって、スポーツでも、
 サウスポーに脚光が当たり、
  優秀な選手が活躍するようになったンですね。
  
 
よく、左利きの人には天才が多い、
 と言いますが、

 左利きの人は、ドアとか服のボタンとか、
  周りの道具が、圧倒的に右利き用のモノに、
   囲まれているので、
    幼い頃から、努力して脳が鍛えられ、
     右利きの人とは、世の中を見る視点が違い、
      発想力が優れているのではないか、
       と言われています。


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ところで、長い相撲の歴史の中でも、
 左利きのお相撲さんも、いたと思われますが、
  思わず、左手で手刀を切ったとか、
   マワシをつかんだりしたなンてコト、
    あったンじゃないでしょうか?。

お侍さんの中にも、左利きの人がいて、
 刀なンか、右にさしていたのかな、
  なンて思ってましたら、
   こんな本を見つけました。

落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書)/堀井 憲一郎

¥777
Amazon.co.jp

講談社現代新書
「落語の国からのぞいてみれば」
  著者: 堀井憲一郎

定価(税込):777円

落語の世界にも、左利きの噺家さんがいまして、
 それでも、上手(かみて)下手(しもて)など、
  演じている最中でも、お客さんから見て、
   右左を統一しないと、どうも落ち着かなくて、
    お客が落語に集中出来ない・・。

そンなトコから、江戸時代の中で、
 左利きのサムライはいたのか?、
  なぜ、左利きが嫌われるのか?、
   その理由についてこの著者が調べ、
    その理由についてが書かれています。

兵隊さんである武士は、
 戦闘の専門家ですから、
  集団での戦いにおいて、
   一人左利きがいれば
    戦闘中に槍や刀がぶつかり、
     混乱が生じます。

また、お殿様から支給される着物や、
 武器などのアイテムにも、コストが掛かる為、
  右利き用に統一されたので、
   左利きの武士は、強制的に、
    幼い頃から矯正されたそうです。

たしかに刀を右にさして道を歩くと、
 脇差しがブツかって危ないし、
  
集団生活においても、
 横に並んで食事をする時、
  1人左利きの人がいると、
   腕でブツかって喧嘩になる、
    といった問題も多いでしょね。

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お相撲さんも、基本的にはお侍さんなので、
 画一性が厳しかった昔の名残で、
  左手で手刀切るのは良くないコトと、
   されていたンでしょうネ。

現在の社会は、昔に比べ、
 多様性の時代へと移り変わりました。

左利きもその人の個性だと尊重し、
 左利き用のステーショナリーなど、
  左利きの人に対するバリアフリー対策も増え、
   右左どちらでも快適に暮らせる、
    より良い社会にする動きも出始めていますので、
 
左手で手刀切るくらい、
 許してあげてもいいンじゃないですかネ!。