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タレント「伊集院 光」の、
 本名は「田中健」(現在は篠岡健)。

元ボクサー、ガッツ石松の本名は、
 「鈴木有二」。

俳優、「松平 健」の本名は、
 「鈴木 末七(すずき すえしち)」。

意外ですね・・。

伊集院とか、長宗我部とか、
 派手な苗字に憧れますが、
  署名する際は、一々面倒くさそうですね。

ハンコなンか、彫れるンだろうか?。


1875年(明治8年)のこの日、
 明治政府の「平民苗字必称義務令」という、
  太政官布告により、
   国民はすべて姓を名乗ることが義務づけられ、
    この日を、「苗字布告記念日」と制定されました。

それまで職業を自由に選べなかった平民も、
 明治時代に入ってから、
  事業を起こせる様になりました。

すると政府は、徴税制や、
 徴兵制をしくため、
  戸籍が必要となり、

 明治3年(1870年)に、
  戸籍整理をする為、
   一般市民も苗字を持つ事が許され、
   
 その日を記念して、
 「苗字の日」と定められたそうです。

当時、大半のひとは、
 苗字が無くても困らなかったので、
  親戚でもないのに、
   村人全員が同じ苗字だったり、

田んぼの中に家があるから、
 「田中」と名乗ったり、
   
木下に住んでいるから、
 「木下」と名乗ったり、
   至極シンプルな物でした。

なかには、
 とても難しい苗字もあり、

山がないので、月がよく見える
 里月見里(やまなし)さんや、
 
鷹がいないと小鳥が遊ぶから、
 小鳥遊(たかなし)さん。

四月一日に、衣類から綿入れを抜く、
 衣替えの習慣から
  四月一日(わたぬき)さんなど、
   ユニークな苗字もあります。

他にも、愛須(あいす)さん、
 日外(あぐい)さん、
  遖(あっぱり)さん、
   虎杖(いたどり)さん、

五百(いほ)さん、
 右城(うしろ)さん、
  浴林(えきばやし)さん、
 
尾羽間(おばま)さん、
 掃部(かもん)さん、
  見学(けんがく)さん、

指(さし)さん、
 曽呂利(そろり)さん、
  栗花落(つゆり)さん、
    
針金屋(はりがや)さん、
 出合(であい)さん、
  西埜植(にしのうえ)さん、
   戸次(べっき)さん、

などなど、名刺わたされて、
 一瞬、眼がテンになる程、
  難解な苗字にビックリですね。
  
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中国や、韓国では、
 「金さん」、「龍さん」、「李さん」など、
   約300種類、苗字があるそうですが、

日本は、なンと、12万種類!。

中国や朝鮮半島では、嫁いだりしても、
 姓をかえたりしなかったそうで、
  日本人は、苗字を変えることに、
   あまり抵抗感がなかったことから、
    こンなに多くの苗字が、
     産まれたのかも知れませんね。

また、古来の日本人は、
 他人に名前を知られたり、
  呼ばれたりする事は、
   「支配されたり、都合が悪い」
    という考え方があり、
     
読み難い、難解な苗字を、
 持つ様になったとも言われています。


IBMの創立者、
 トーマス・ジョン・ワトソン・シニア、
  トーマス・ジョン・ワトソン・ジュニアのように、
   
 欧米では、先祖の名前を、
  親子で代々受け継いだりしていますね。