京都大学特別教授の、
本庶佑(ほんじょ・たすく)氏(76)が受賞。
平成最後の年に、
日本人のノーベル賞受賞は27人目。
本庶氏は、免疫反応にブレーキをかける、
タンパク質の改良法に貢献し、
画期的ながん治療薬の開発が、
世界的に評価されての受賞。
何かと明るい話題に事欠く昨今、
基礎技術の礎となる、科学分野を目指す人々の、
大きな励みになる出来事です。
毎年、物理学、化学・生理学、
文学、政治などの6部門において、
優れた研究や、功績や貢献を讃えて、
送られるノーベル賞ですが、その財源は、
ご存知のように、ダイナマイトを発明した、
アルフレッド・ノーベルが残した、
巨大な遺産によるものです。
わずかな振動でも、爆発する危険性があり、
取り扱いがきわめて難しかった、ニトログリセリンを、
ノーベルが珪藻土にしみ込ませて、
安全に持ち運べる、ダイナマイトを発明し、
鉱山開拓や、戦争で大量に使われました。

ニトログリセリンというと、
爆薬のイメージがありますが、
狭心症の発作を抑える治療薬としても、
古くから知られていましたが、
なぜ効くのかという理由は、
わかっていなかったそうです。
たまたま、狭心症を患う人が、
ニトログリセリンを製造する工場に勤務していて、
自宅では発作が起きるのに、
工場では起きないことから、
血管拡張作用があることが発見され、
狭心症の薬になったそうです。
