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原油高騰の煽りをうけ、

 また、CO²削減に繋がる、
  クリーンなエネルギーとして、
   今、「石炭」にスポットが当たっています。

我が国でも、今現在、年間に1億トンもの、
 石炭が使われています。


最近の科学技術で、有害だった硫黄や、

 窒素酸化物が除去され、
  自然に優しいクリーンエネルギーとして、
   注目を集めている事から、
   

 9月5日は「クリーン・コール(石炭)」の日と、
  
 資源エネルギー庁が、

  1992年に定めたそうです。

石炭とは、今から3億6000万年から、
 2億8000万年ぐらい前までの、

  まだ大気中に、水蒸気と炭酸ガスが多かった、

   気候が高温多湿の年代に生息していた生物
    (昆虫や両生類、シダ植物や、大木など)の死骸が、
    
 バクテリアによって完全に腐敗分解する前に、
  地中深く埋もれ、その地層が地殻変動によって、
   長い年月、圧力が加えられて炭化して固まった、
    鉱物の総称、年代のコトを指します。

地殻変動の激しい日本でも、
 古来から燃料として珍重されていた事から、
  かつては、豊潤な森林や陸地があったコトを、
   物語っています。

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揮発しない事から、より良い環境に優しい、
 クリーンなエネルギーとして、
  今後の開発が注目されています。

 

 

また、この石炭と空気と水から、

 化学繊維のナイロンが、

  1937年(昭和12年)に発明されています。

 

アメリカのデュポン社に勤める、

 「ウォーレス・カロザース」と言う人が、

   

 絹に代わるストッキングの素材として、

  開発しました。

 

 絹は大変高価だったので、

  「伝線(run)しない、

   パンティストッキング用の繊維、

   「norun」 と言う意図で作られた化学繊維は、

 

 ナイロン(nylon)と名付け

  すごい勢いで広まりました。

 

 

悲しいことに、発明者の

 カロザースさんは、

  のちに服毒自殺してしまうんですが、

   

 このナイロンは、

  デュポン社の企業秘密だったので、

   世間は、カロザースさんの功績を知らず、

    無名のままでした・・・。

  

近年になってから、アメリカ科学振興協会は、

 2000年(平成12年)の11月に、

  その功績をたたえ、

   世界初の化学繊維、

    「ナイロン」の発明者、

      カロザースさんを表彰しました。