「まんが日本昔ばなし」の中で、
  こんな恐いお話がありました。

親子のキコリが、
 人里離れた山に小屋をつくり、
  泊り込みで木々を伐採していました。

ある日の夜、誰も居ないはずの 山奥に、
 外から小屋の中を覗く気配がする。

漆黒の闇の中から、スダレを少し上げ、
 中を伺う男が、木こりの親子に話しかける。

 



「おまえ達は、何しとるんじゃ?」

経験豊富な木こりの親父は、
 少しも慌てず、
  「ノコをヤスリで、研いどるんじゃ!」
    と 答えた。
  
そして、こう付け加えた。

「じゃがの、このノコギリの最後の32枚目の刃は、

  鬼刃(おにば)といって

   鬼が出た時叩き潰す為についとるンじゃ!

 

  鬼が出てきたら、これだ挽き殺すんじゃよ!」

それを聞いたナゾの人物は 、
「そうか・・」と一言残し、
  夜の闇に消えて行った。

ある日、いつものように、
 木こりが木を切ってると、
  鬼刃を木にひっかけてしまい、
   大切な鬼刃を折ってしまった・・。

木こりの親父は、
 鬼刃を打ち治して もらう為に、
  息子を小屋に残し、慌てて山を下りる。
  

そして、その日の夜も、
 ナゾの男が小屋に訪れ、
  息子に尋ねた。

「おまえは、何をしている?」

息子は、つい、
「鬼刃が折れてしまったので、
  仕事になンねいだヨ!」と答えてしまう。

「そうか・・・・・
  鬼刃はないのか・・・・・」
 
翌日、木こりの親父が、
 小屋へ帰ってみると、
  白骨化した息子が・・。  

 



ひぇ~、メッチャ恐い!。

とても子供向け番組とは、
 思えない程、恐かった!。

道具の手入れを怠るな、
 という戒めを含んだ童話だったンでしょうか?。

ヤスリの語源は、長年使った、
 鏃(やじり)を削り治して、
  再利用する「鏃を擦る」コトから、
   「やする」が「ヤスリ」になったとか。

また、ますますきれいに磨くという意味の
 「弥磨(いやすり)」が、
   「ヤスリ」の語源になったと言われています。