今日は、鉄腕アトムの誕生日。
製作者は、お茶の水博士ではなく、
2003年4月7日に、天馬博士が、
交通事故死した一人息子の
「飛雄」に似せて作られた精巧なロボット。
後に、人間のように成長しないことに気づいた天馬博士は、
そのロボットを破棄。
お茶の水博士に拾われたそのロボットは、
「アトム」と名付けられ、十万馬力のパワーと、
ジェットで空を飛ぶなど、7つの機能を発揮し、
人の心を持つロボットして大活躍する。
先日、某新聞で、1960年代の人々が予想した、
未来像の特集を掲載していました。
驚くことに、その40%が実現されており、
携帯電話とか、テレビ電話、電子レンジの類は、
21世紀の現在でも普及しましたが、
台風をコントロールしたり、
月に居住するまでのテクノロジーに到達するには、
まだまだ先のコトとなるでしょう・・。
もっとも、関心が高かったのは、
やはり、『鉄腕アトム』の存在でした・・。
彼が誕生するハズだった、2003年。
それから20年近く経った現在でも、
「アトム」に近いロボットは作れても、
まだまだ彼の脚もとにも及びません。
でも、彼の存在は大きく、
昭和30年代生まれの科学者の多くは、
21世紀には、「アトム」は必ず誕生すると信じて、
ロボット産業では、世界最高峰の水準で、
オートメーション、プレスマシーン、
マニピュレーター等を生み出して来ました。
建築、半導体、医療、印刷はもとより、
食品、流通、AI、通信の分野で、
ロボット技術は欠かせない存在になりました。
その大元が『鉄腕アトム』なのです!。
「スーパーマン」、「ウルトラマン」といった、
異星から来た苦悩するヒーロとは違い、
人類と機械との狭間にたつ、
心優しい「科学の子」。
最後は、地球の危機を救うため、
太陽へ突入し自爆してしてしまう、
恐らく、子供番組では悲惨な終わり方をした、
最初で最後のヒーロー。
作者の手塚治虫のコメントでは、
そうでもしなければ、
ストーリーに終止符を打てなかった程、
国民的なヒーローとして、
一人歩きしていたキャラクター・・。
作為で造られたキャラクターではなく、
時代が求め、時代が作り出したキャラクター。
だからこそ、哀愁があり、
親しみのあるキャラクターなンですネ!。
未だに根強い、国民的ヒーロー、
『鉄腕アトム』!。
でも、アトムは上半身はだかで、
オムツのような黒いパンツルック。
なぜ、作者はアトムに
服を着せてあげなかったンでしょうか?。
それは、手塚先生がアトムのデザインをする際、
当時、アメリカで人気のアニメ、
『マイティ・マウス』を参考に、
スーパーマンのように、空を飛ぶ
(注;スーパーマンは空を飛びません)
姿がカッコ良かったので、
パンツルックのアトムを設定したそうです。
白黒とは言え、当時はセンセーショナルな
アニメーションでした。
音楽は、世界の富田勲。
あの、YMOや「ロジック・システム」の、
プログラマー「松武秀樹」の師匠、
シンセサイザー界の巨匠です。
あの未来の世界観、
キラキラと光り輝いていました。
因みに、アトミックの「アトム」は、
英語では「おなら」を意味します。
だから、アメリカで「アトム」を放映する際、
題名を「アストロボーイ」と改名しました・・。