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哲学
島田 紳助 (著), 松本 人志 (著)
幻冬舎文庫

価格: ¥520

深夜放送「松本伸介」での、
島田紳助と松本人志、お笑いの第一線で活躍し続ける、
自他共に認める「天才」2人が、タッグを組み、
お互いにその才能を認め合って、綴る一冊です。

「哲学」という堅いタイトルはダテではなく、
お笑いについてだけでなく、日頃、気になっている、
様々な事柄について、非凡なる才能を持った2人が、
自身の考えを述べています。

「誰かにちょっと負けてるなぁと思ったときは、
 だいぶ負けてる」なんて、ビジネスの上でも、
人生でも通じる、かなり深い言葉でした。

伸介さんは、物凄い努力家で、
ノートに売れてる漫才師のネタを徹底的に分析し、
細かくチェックして書き込んでいたそうです。

売れる為には、何をしなければならないのか、
何を目指そうとしているのか、
どうすれば売れるのか?。

相方の竜介に、こう言ったそうです。

「コンビ組んで、半年間は、
 俺の好きにさせてくれ。

ほんで、半年間、ええ方向へいかんかったら、
お前の言う通りにするから・・」

そして、半年後には、漫才ブームの運もあって、
むちゃくちゃイイ方向へ転じた2人は、
コンビを組んで以来、8年間、
一度も喧嘩したコトがないそうです。

これって、夫婦の間にも通じる、
深い信頼関係みたいなモンですね。


松ちゃん自信も、島田伸介の才能に惚れ込んでいて、

「俺と伸介さんは、互いに自分の山の山頂に立っている。

伸介さんも俺も、自分の山から降りようとはしないし
相手の山にも絶対に登ろうともしない。

互いの山に登ったままの状態で雑談し、
トークにならないようなトークで
お笑いを作ろうとしているのが『松本伸介』という
番組なのだ。」

お互い孤高であり続け、富士山並みの
高い互いの山を認め合いながら、
独特の視野で笑いを紡いで行く・・。

この本は、かなり勉強になりますよ!。