実は私、映画が大好きで、ホントは邦画ファンだったのですが、
大の「寅さん」ファンです。
「寅さん」こと渥美清さんが、
1996年に亡くなって、様々なエピソードがありましたが、
そんな中で、こんな話がありました。
渥美さんは、大病を患って、最終的には方肺で、
しかも残っていたもう一つの肺も癌で、
もう歩く事も出来なくなってしまいました。
普通だったら、引退するところです。
実際、渥美さんも「肺ガンで、身動きが、つかなくなったから止めます」
と言うのを、山田洋次監督が、最後までと言う。
「最後まで、あなたを寅さんとして撮らせて欲しい」と言うところから、
「寅さん」の最後の2作は、ほとんど渥美さんは、歩いていない。
画面では、ほとんど歩いていないンです。
全部お膳立てしておいて、
そこまで渥美さんを連れて行って、画面の中に置いて撮る。
そんなふうにして撮影していたそうです。
監督、スタッフ、共演者、皆で、主役が動けなくなるまで仕事をやらせてあげる。
亡くなる直前まで役者として・・。
その熱意で「寅さん」最後までがんばった!。
それでも渥美清さん、尋常じゃない程の痛みに耐えていた。
普段だったら、晴天のロケ中、オバちゃんたちの声援にも手をふって、
あの底抜けに明るい笑顔で答えていたハズなのに、
「生きてるのが精一杯」の状態だったそうです・・。
何かの拍子でふらっと現れて、騒動を引き起こし、嵐のように去ってゆく。
寅さんなら、なにをしても、何を言っても許される。
本来なら、『労働者諸君!、しっかり働けよ!』なんてセリフも、
「フラフラ遊んでいるアンタなんかにに言われたくない!」
と、言いたくても、「寅さん」なら、
『はいっ!』って答えるような雰囲気になってしまう。
ホントに、一つの「文化」が終わった様な気がします・・。