耳の裏を突く近代ボクシングでも有効とされる急所打ちである。



耳の最深部「内耳」には,人体の平行感覚を司る三半規管がある。



三半規管は別角度で結合した三つの半規管からなり、

それぞれに内包するリンパ液の流動によって,頭部の方向・傾きを脳に伝えている。



人が二本脚で直立でき、激しい運動の中でもバランスをとれるのは

三半規管の働きである。



この器官は精密機器と同様、衝撃にも敏感なのだ。



三半規管が一時的失調に陥った場合、

肉体は自らの座標を見失いたやすく引力に屈する。