『ぼくらの居場所 (Scarborough)』
製作年 2021年
製作国 カナダ
配給 カルチュアルライフ
監督
シャシャ・ナカイ
リッチ・ウィリアムソン
原作 キャサリン・エルナンデス
キャスト
ビン/リアム・ディアス
シルヴィー/エミリー・フォックス
ローラ/アンナ・クレア・ベイテル
ジョニー/フェリックス・ジェダイ・イングラム・アイザック
ヒナ先生/アリーヤ・カナニ
エドナ/エリー・ポサダス
なんとも、胸が苦しくなる。
子どもたちの姿に、何度も救われる。
今年1番の映画かもしれない。
夜中に起こされ連れ出される子どもたち。
ローラが、必死に持ち出そうとする切り抜いた鳥たちは、彼女の唯一の友だちだったんだな。
見上げた空に、揺れる木々の葉に目をとられ動けないローラは、大人や周囲からしたらトロい、変な子だったろう。
だけど、観客の心を鷲掴みにする。
父親は父親になろうと頑張ったんだろうけど。
酷い言葉で責めた後必死に謝るのは、育児中にはある事だから。でも急に父親になった彼には分からないのだし、1人で意地張らずにヒナ先生や周りを頼った良かったのに。
残念でならない。
シルヴィーは、兎に角良い子で。
自閉症で手の掛かる弟と怪我で寝込んでいる父親と1人で頑張る母親と、いじめられっ子や近所の変わった人や、皆に元気を振りまく健気に頑張っているので。
辛いストーリー中何度も彼女に救われるんだけど、いつか、彼女の正義が誰かに踏み躙られる日も来るんだろうなぁ…と思うと辛い。
大人たちは、彼女の事も守ってあげて欲しいし、ずっと味方だ…と言ってあげたい。
ビンは、とても良い母親を持っている。
暴力を振るわれ夜中に逃げ出しても、病気のせいで父親は悪くないのだと、思えるように話せる強い人。
感受性の強い彼は、これからも生き方で苦労するだろうな。
ヒナ先生の教育センターで過ごしたこの日々は、いつか忘れてしまうだろうけど、束の間の仲間が居た、幸せな子ども時代だった。
最後に、クリスマスの夜、何故カーテンを開けておくの?と尋ねて、正しい家庭の姿を見せ付ける為だ…と父親に教えられたクラスメイトの女の子。
何故友達に見栄っ張りと言われるのか気付かないまま成長するのかな…それも、可哀想だな…と思いました。