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空のブログ

見た映画

『センチメンタル・バリュー (Affeksjonsverdi)』

製作年 2025年
製作国 ノルウェー・フランス・デンマーク・ドイツ合作
配給  ギャガ
監督 ヨアキム・トリアー
キャスト
ノーラ・ボルグ/レナーテ・レインスベ
グスタフ・ボルグ/ステラン・スカルスガルド
アグネス・ボルグ・ペッテルセン/インガ・イブスドッテル・リッレオース
レイチェル・ケンプ/エル・ファニング

始まりから、不穏。
開演時間が来たステージに上がる事からひたすら逃げようとするノーラの性質が、拗らせている事が良く分かる。
だけど、ステージに上がった彼女は鬼気迫り、素晴らしい女優で、そしてその仕事が好きなのだと分かる。

家族を捨てて出て行った映画監督の父と、舞台女優の長女、子供時代に父が撮った映画に出演して注目を浴びたけど、結婚して家庭に入った次女。

母親の死で、実家に集まり再会した3人と、その家。
久しぶり過ぎて、思うところはあるよね。

父親は間違いなく娘たちを愛して気にかけていたんだな。分け隔てなく。

そりゃ、その家で、別の俳優が自分にオファーされた役を演じるなんて、腹立たしくて受け入れられないだろう。
こじらせてこじらせて、だけど、私の天使Elle Fanningが演じたレイチェルが、とんでもなく良い子で。

結果、父親の願った通りの撮影になった。

同じ環境で育ったのに、あの環境でどうしてあなたは真っ直ぐに育ったの…と聞く姉に、ひとつだけ違うのは、私にはあなたがいたから…と話すシーンで泣きました。
ウチ姉妹仲悪いからなぁ。
良い姉妹だなぁ…って。

『ブゴニア(Bugonia)』

製作年 2025年
製作国 アイルランド・イギリス・カナダ・韓国・アメリカ合作
配給  ギャガ
監督 ヨルゴス・ランティモス
キャスト
ミシェル・フラー/エマ・ストーン
テディ/ジェシー・プレモンス
ドン/エイダン・デルビス
警官ケイシー/スタブロス・ハルキアス

テディとドンの悲壮さと真剣さが滑稽なんだけど、クレイジーだからこそのスリルが凄い。
どう転ぶか分からない中、ミシェルの交渉術がうまく行きそうに見せてまた違う急展開。
兎に角Emma Stoneの怪演が凄い。
最後の展開は、やっぱりそうなるのね。ってなります。
ただの誘拐事件で終わる訳ないもんね。

何がテディをそうさせたのかは分からないけど、ヤバい、凄い人だった。
ミシェルが1枚上手だったけど。

人類に対する警告なのよね。

韓国映画のリメイクらしいのですが、そちらは観ていないのです。

『私のすべて(Mon inséparable)』

製作年 2024年
製作国 フランス
配給 スターキャットアルバトロス・フィルム
監督 アンヌ=ソフィー・バイイ
キャスト
モナ/ロール・カラミー
ジョエル/シャルル・ペッシア・ガレット
オセアン/ジュリー・フロジェ
フランク/ヘールト・バン・ランペルベルフ


ジョエル役とオセアン役が実際に障がいを持つ人と知って、衝撃を受けて居る。
とてもデリケートな事なので、アクセシビリティ・コーディネーターも手配したと言う、本気度が伺える。
障害…って言葉を使わないんだよね。
ああ言う人…とか、ぼんやりした特徴…とか。主語なく、いつ知ったと思う?とかね。
周囲から守られている感じ。

モナが、どの段階からシングルマザーだったのかは分からないけど、本当大変だっただろうな…夫婦揃っていても大変だろうに。
30歳を超えて居るジョエルは、軽度とは言え1人で置いておけない。
若くして産んだとは言えモナだって45歳〜50歳位でしょ。
産んでから今まで、ずっと1人ジョエルの為に生きて来て、好きな娘を妊娠させました…って言われたら、そりゃ自棄にもなる。
女として生きたくもなる。
父親は、知らない家庭を作って幸せに暮らして居る。
モナは、凄く立派だよ。幸せ探して良いよ。
そう言ってあげてほしい。
その権利が有るんだから。

首に筋力が有るか見て…ずっと様子を注意深く見て…ってアドバイスは、覚悟を決めたからこそ。

幸せに…と願わずにいられなかった。