わたしは大阪府立岸和田高校の出身である。昨日同窓会会報が届いた。年に一度とはいえ海外にまで送ってくれるのはありがたい。出身大学は国際的であることが売りなので、海外までいろいろ送ってくれてもまあ当然だと思っているが、高校はかなりドメスティックなところなので、なんか意外でひときわ嬉しい。



おや今回は消印が姫路だ。姫路に住んでいる同窓会関係者がいるのか、わざわざ出張か観光で姫路を訪ねた際に送ってくれたのか、いずれにしてもありがとうございます。


それで一面から読み出したのだが、いきなりびっくりしてしまった。




今の校長先生の手記なんだけど、修学旅行が台湾で、そのほかオーストラリアやイギリスに研修に行ってるらしい…わたしの在学時は修学旅行は国内だったし、海外研修なんて企画も構想もなかったはずだ…。1年アメリカに留学した同級生はいたけど、それから英語の発音がネイティブ並の帰国子女も1人いたけど、そのほかはドメドメの高校だった。外国人の英語教師もいなかったな。


それに海外研修とかってお金もかかりそう…大阪のはずれの公立高校なのにみんな出せるのかな。うちは無理をいえば出してくれたと思うけど、4人姉弟だったからかなりギリギリだったと思う。海外研修なんてなくてよかった。行けないとなると行ける同級生を羨ましく思って歯軋りしただろうし、行ったら行ったで大学は家から通える国公立限定とか交換条件がついたかも。


当時英語はかなり得意で漠然と国際的な仕事がしたいと思っていたから。海外研修なんて機会があれば是が非でも参加したいと思ったはず…行けなかった可能性の方がちょっと高いから、やっぱりなくてよかったんだろうな。もう考えても仕方ないことだけど。

イギリスの良いところは、夏でも肌寒いので年中編み物ができること。うちの方は海からの風で最高気温が30度に届く日が1年に1度あるかどうかぐらい。今朝の天気予報で言っていたけど、最高気温が20度ちょっとぐらいで平年並みらしい。外で日向にいると半袖でもいけるけど、室内では長袖の上着が必須。とはいえ晴れていればそこそこすごしやすい気候ではある。


編み物、最近は棒針編みばかりでかぎ針編みは全然やってない。またかぎ針の編み方を忘れてしまうな。棒針編みは高校生の頃からなんとなく編んでいたので、しっかり記憶に残っているけど、かぎ針編みはおば(あ)さんになってから始めたので、すぐ忘れてしまうんだな。



今製作中のレッグウォーマー。二目ゴム編みとメリヤス編みをひたすら輪針で編んでいる。目を減らしたり増やしたりしなくていいので楽だけど、ちょっと飽きる。なのでなかなか進まない。10月までに完成すればいいから、なんとかなるでしょう。



これはちょっと前に完成したロールケーキ(のつもり)。黄色いのは栗のクリーム(のつもり)。うーん、モンブラン、食べたくなった。栗きんとんの栗ももう長いこと食べてないな。これもひたすらメリヤス編み。目の加減もなし。間違えた部分も巻き込んで隠せた。



ロールケーキは編み物サークルの共同製作物の郵便ポストの帽子の隅っこに入れてもらった。サークルでは月ごとにテーマを決めてポストの帽子を作っていて、来月のテーマはスィーツ。わたしはそもそも技量が足りないし、先月まで試験監督の仕事していたから、帽子作りに参加するのは久しぶり。


ところでさ、ゴム編みとかメリヤス編みとか、編み物用語を英語でどういうか。ゴム編みはrib stitch。ribってスペアリブと同じ、肋骨のことだよ。まあ言われてみれば、なんとなくわかるか…メリヤス編みはstocking stitch。ガーター編みはそのままgarter stitch。多分靴下および靴下留めをその編み方で編んでいたから、そういう名前なんだろうね。あと表目がknit、裏目がpearl…日本語からは見当もつかない単語ばかりで、最初は辞書を引き引き、書き留めつつ編んでいたよ。

うちの旦那は身体中あちこちにガタがきていて、しょっちゅう血液検査に呼び出されたり、その後電話で医者と病状を話しあったり、1日に何種類もの薬を飲んでいる。さらに最近は左目の視力が急速に低下しているとかで、月に一度は王立ボーンマス病院 royal bournemouth hospital で目玉に注射を打って貰っている。


今日がその日だったので、車で連れて行った。王立ボーンマス病院はうちから車で30分ぐらいかかる。行きは良くても目玉に注射を打たれた後は自分で運転するのは危険である。バスも出ているが、うちに帰ってくるには乗り換えをしないといけない。よく見えない目では乗り間違えするかもしれず、ということで帰りも車で迎えに来ないといけない。


もっとも何時間もかかる処置ではないので、病院周辺で1時間ほど待っていればいいのだ。


いつもは隣にあるスーパーのテスコtescoで買い物して時間を潰すのだが、今日は病院周辺を散策することにした。ただ屋内はまたコロナがちらほら出ているので避けたい。すると編み物サークルの友人からありがたい情報が寄せられた。なんと病院の敷地内に湖があるんだって。


ということで、まずGoogleマップでみてみると



確かに敷地のど真ん中に湖がある。


そして探してみると意外にすぐ見つかった。



鴨やガチョウが何羽かいた。表示によるとカワセミとかもいるらしい。ベンチがいくつか配置されていて、患者や職員の憩いのスポットになっているようだ。天気がよかったのでここで時間を潰すことにした。


それにしても病院の敷地内に小さいとはいえ湖があるなんて、日本じゃ考えられないかも。この病院には何度も来ているが、湖があるとは全然知らなかった。