DropBoxとセキュリティ | ネット犯罪者なんていらない

DropBoxとセキュリティ

今話題のファイル共有ソフト「DropBox」
皆さんご存じでしょうか?
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2GBまでのファイルサーバーを無料で使え、宅ファイル便のように使うことや、
ひとつのPCのフォルダに共有をかけて、
違うパソコンからインターネット越しに、そのフォルダにアクセスできる優れものです。
パソコンに備わっているファイル共有機能をインターネット越しにカンタンにできるようなものです。

家のパソコンと共有をかけることで
外出先で家のファイルを見ることができるなど、
ネットブックなどに非常に便利なツールです。

しかし、このツールを使ってみて心配になってみたポイントが出てきました。
それは、共有元のフォルダにウイルス感染したファイルが入りこんできたとき
共有先のパソコンでは、どうなるのだろうか?ということです。

と、いうわけで、今回は
「DropBoxの共有もとにウイルス感染したファイルが置かれた場合」
を、日本語版発売済の2010年版商用ウイルス対策ソフト各種でテストしてみました。

テスト方法は
1)デスクトップパソコンとNetBookをDropBoxでフォルダ共有
2)デスクトップ側のフォルダにウイルス感染ファイル4種をコピー
3)ファイルはEicarファイルを使用。無圧縮のEicar,ZIPをかけたEicar,拡張子をJPGに偽装したEicar,JPG偽装したものを圧縮したもの。の4つ。
4)Netbook側に登場する感染ファイルをビデオ録画
5)NetBook側に登場したファイルをUSBメモリーにコピーできるかテスト
というものです。
今回のビデオは、挙動を見ることに特化したため、
動きのないシーンはスキップされて録画されるため、
リアルタイム速度ではありません。


まずは、今「売上本数No.1」と飛ぶ鳥を落す勢いの
ウイルスバスター2010でテストです。


無圧縮のファイルは防御しましたが、
その他の3つの感染ファイルは、検出されることなく
USBメモリーにコピーされてしまいました...
つまり出かけ先に、このUSBを使って作業することで、人のパソコンをウイルス感染させる可能性が
大きいということです。

次にノートン2010をテストしてみます。


無圧縮の2つのファイルは検出しましたが、
残り二つは検出しませんでした。
ノートンは、オンデマンド(マニュアルで)スキャンした場合、ZIPのフォルダは残し
中味だけ、きちんと駆除、隔離するところは優秀かと思います。
しかし、オンデマンドスキャンしなければ、検出できないのは残念です。

次はNODの名前でも知られるESETでテストしてみます。


ESETも無圧縮のものは検出しましたが、圧縮したものは検出せずでした。

最後にG Data2010でテストです。


4つのファイルとも全て検出しました。
ただ残念ながら、消えたはずの圧縮されたファイルが残像として残るようです。
安全性に問題はないものの、少しばかり残念です。

一覧にすると下記のような感じになりました。


今回は既発の製品に絞ってみました。
カスペルスキー,McAfeeに関しては、日本語版製品が発売されてからテストしみたいと思います。

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