銀座アンティークアイ店長石井の日本そして世界横断日記

銀座アンティークアイ店長石井の日本そして世界横断日記

アンティークバイヤー石井のイギリスを中心とした仕入れの姿や帝国ホテルプラザ4階の店舗を始め全国百貨店での販売をレポートします


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虹を見たのはいつ以来でしょうか。

 

タスマニア島で10年以上前に、キャンピングカーを走らせているとき、見たときが最後だった気がします。

 

この日、朝ごはんを食べながら、窓を見ると、山から空を跨ぐ様に虹がかかっています。

 

こんな大きなそれもしっかり大地から大地へと掛かった虹を目にするのは初めてです。

 

紫、青、緑、黄色、オレンジ、赤。

はっきりと見えます。

 

七色と言いますが、後一つの色は何色なのだろう?

調べてみると、藍でした。

確かに、七色がはっきりと見えています。

 


日射しは射しているのですが、道路見てみると、濡れています。

どうやらお天気雨のようです。

昔、祖父がこうした天気の時に狐の嫁入りの話をしていたのが思い出されます。

 

窓から見ていると、薄い靄が出ているのかとも思えたのですが、小振りの雨に日の光が反射して、虹が生まれてくれたのでしょう。

 

何か、良いことがあるといいですね。

 

 


小田原から熱海に向かう途中海沿いを、車を走らせていると、またもや虹が目に入りました。

 

天にかける橋といわれますが、その大きさはまさに自然界が生み出す、巨大な橋に映ります。

 


年明け夜中に曲を聴いていたら、無性に海に向かい、車を走らせたくなりました。

 

折角とれた休日であったので、ただ海をみようと行くあてもなく車を走らせます。

 

夏に娘や友人たちといった白浜にでも行こうかとも考えていたのですが、

伊豆高原を通り過ぎようとしていたところで、アンティークミュージアムに行ってみようと思いつきました。

 

何年も前に来たことがあったのですが、幼かった娘に気を遣って、じっくりと見ることもできませんでした。

 

伊豆高原にはいろいろな美術館、博物館があります。

その他にも温泉や近くに海水浴場があります。

休日に雨が降ると、こうしたミュージアムは特に賑わいます。

 

 

ここまで伊豆半島を南下してくると、東京よりもかなり温かい気がします。

ヤシの木が生えているところなどもあり、一見南国にも感じられます。

 

その上、熱海から来る途中いくつも早咲きの桜を目にしました。

 

一足早くこちらには春の息吹が感じられます。

 

 

大きな街道から少し、降りていくと、ゆったりとした敷地の邸宅が並ぶ中に、洋風建築のアンティークジュエリーミュージアムが待っていました。

 

綺麗にお花が植えられた建物はヨーロッパの御屋敷のようです。

 

中に入ると、スタッフの方から入場券を購入し、扉を開き、一階の展示場に入ります。

 

前回の記憶はあまりなかったのですが、良く見ると、最近はヨーロッパの市場でも目にすることが無くなったような大振りの作品が並べられています。

 

私もきっと海外で見つけたら、絶対に買ってしまうだろうなぁ。

 

などと想像しながらつい値踏みをしてしまうのがディーラーとしての癖でしょうか。

 

極僅かですが、たまに、同じくらいのレベルの物も入りますが、

こうした物はいつも日本に持ち帰ると瞬く間に売れてしまいます。

 

それは、やはり、かつては手に入ったこうしたハイレベルの品が世界的に減少してきており、日本でも見ることが少なくなっているからなのでしょう。

 

作品たちを覗いていると、初老の紳士が話しかけてきてくれ、解説を聞かせてくれました。

 

ほとんどは知っている話でしたが、中には興味深い話もあり耳を傾けます。

 

順番に展示されている品を見ていくと、どこかで見たことがある大振りのネックレスがありました。

 

先ほどの紳士に

『こちらは、昔の別冊太陽の表紙になっていた物ではないでしょうか?』

と尋ねると、

『そうです。もう20年以上前に出た別冊太陽の表紙になった物です』という答えが返ってきました。

 

流石に、これだけ状態の良いカンティーユや粒金細工の物はもうなかなか出会うことも無くなりました。

 

そうして見学させていただいていたところで、別のお客様が入ってきたので、二階に上がることにしました。

 

二階の展示室には、解り易い解説と共に、きれいなオパールやダイアモンドジュエリーなどが並びます。

 

中でも、眼を惹いたのが、ラリックのアールヌーボーのリングと、ゴードレーのやはりアールヌーボーの孔雀のペンダント。



 

それにアメシストの巨大なカメオなどのカメオコレクションです。


ティファニーのブローチも一見の価値があります。


 

同じディーラーとしてオーナーがアンティークを心から愛していたのが伝わるコレクションです。

 

流石にヴィクトリア&アルバートミュージアムやウフィツィ美術館など海外の有名博物館にある宝飾コレクションを見たときのような圧倒され足が動かなくなる程の感動はありません。

 

けれど、頑張れば何とか手に入れられると感じられるコレクションであること、つい25年~40年ほど前までこれらがヨーロッパのマーケットにあったと思えることが却って私には楽しく感じられます。

 

もちろん今のヨーロッパのマーケットではこうした物に出会う確率もかなり少なくなっています。

 

 

階段を下りて一階に戻る頃には、同じアンティークディーラーとしていや後輩アンティークディーラーとして、オーナーに敬意が湧きました。

 

再びお話しさせていただいたオーナーに私も実はディーラーであることを伝えました。

 

すると、イギリスや日本のディーラーの近況についてのことで話が弾み、ずいぶんと盛り上がりました。

 

やはり、良い物を扱うディーラー、感性の合う者同士はどこかでつながっているのだなぁとこの時も感じました。

 

 

ちなみ、このミュージアムには19世紀風の衣装を着て記念撮影ができるコーナーがあります。

 

私が訪れた時も、すでに家族連れが撮影をしていました。

 

私も記念に撮ってみることにしました。

 

親切なスタッフの方が本格的なライティングなどで撮影してくれます。

 

何だか、ヴィクトリア時代の紳士というよりも、帽子から鳩を出す手品師みたいになってしまいましたが。



ここを訪れる人にはきっと良い思い出になると思います。

 

 

写真が出来上がるまでの間、オーナーの奥様ともいろいろとお話をさせていただきました。

 

23年前にディーラーを止め、こちらのミュージアムを開かれたそうです。

 

50台前半でのセミリタイア羨ましいです。

 

その上、これだけのコレクションを集め、保持されている事に敬意の念を抱きます。

 

お近くに寄られた方は一度足を運んでみてください。

 

アンティークジュエリーの魅力を新たに感じていただけると思います。

 

尚、枚数に限りがございますが、当店に割引券もご用意しております。御気軽にご用命ください。

 

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