日々の雑用に追われ、ブログを怠っておりました。

その後、二つの荷物は届くことなく、一つはキャンセル、そして、もう一つに関しては、今日、2度目の郵便局申請を行いました。

その間に、ネットで探したり、送り先に問い合わせてみたり、いろいろあがきましたが、

荷物がどこにあるのかさえわからない状況です。

そんな中で、明るい話題は、大使館が間違えた番号をくれた私の滞在許可申請が無事に受け入れられ

2年の滞在許可が降りたこと!

 

わずか10日間で、

しかも8月にこの仕事を成し遂げたパリのprefectureは異例の速さ。

表彰状ものだと思います。

 

まだ、「下さる」というメールが届かないのがちょっと不安ですが、

収入印紙を買って警察省に出向く日を待っています。

 

今回。ブルターニュの夏の旅では、VIDE GRENIER(屋根裏を空にする)というタイプの蚤の市を二つ巡ることができました。

ひとつはブルターニュの中でも最も伝統的を重んじるPONT L'ABEE。 画家ゴーギャンが移り住んだポンタヴェンヌと間違えやすいのですが、

日本語だとポンラベと発音します。こちらの蚤の市に関してはまた次回。

 

ポン・タヴェンヌは、ナビ派に大きな影響を与えたゴーギャンが理想郷を求めて南の島に旅立つ前に住んだ場所です。

ここでは、今回、『気づかれない または、針に糸を通す(fil en aiguille)ナビ派の女性たち』という展覧会が開催されていました。

白をテーマに拠点をパリに移した私にとって針とか糸という言葉はビビッと反応してしまうアイテム。

さすがナビ派の本拠地ポンタヴェンヌだけあって、かなりの充実感で展覧会を鑑賞しました。

 

ナビ派の面々が描いたのは、

ナポレオン3世の統治下の19世紀後半のパリは、貴族と大ブルジョワと高級娼婦がみわけがつかないような消費主義の時代。一方、田舎の村では以前と変わらない保守的な風習が染み付いていました。伝統衣装に身を包み、畑仕事や機織りに精だす女性たち。一方で、美しい衣装に身を包んだサロンの女主人は全く同じ時代の人とは思えません。

 

そんなミステリアスな絵をナビ派の画家たちはたくさん残しているのです。

 

絵画だけでなく、インテリアにもその傾向は残っています。

どこかに針や糸の仕事を思わせる、クラフトの温かみを肌で感じさせる展覧会。

今回の展覧会は、オルセー美術館の協力のもと、

普段、観ることのできない貴重なナビ派の作品に触れることができました。

 

Femmes chez les Nabis de fil en aiguille

~2024年11月3日まで

Musée de Pont-Aven

www.museepontaven.fr