昨日のNHKBSで再放送された、美術史家の西岡文彦先生のテレビ番組は面白かったですね。
日本の版画家、北斎からあんなにお話が広がるんだって、感動しました。
それも、これも、国境をこえて美術に詳しく、何しろそれを愛する先生の知識の泉があってからこそ生まれた企画。
そこまでは行き着かなくても、私たちも知識の泉を肥やすことで
北斎から西洋美術、そして先生の大好きなゴッホに行き着くように、
様々な分野に思いをはせることができるのだなあ、そうなりたいなあと心から思いました。
プティ・セナクルでは、ここのところ、先生方が炎上しています!!
昨日、9月7日の日本経済新聞(日経)の朝刊、文化欄で中美術史家の中川真貴先生の連載が始まりました。
ここで筆を振るうのは、世界的に有名な文学者や実業家たち。
この狭き門をくぐって、美術史家、中川真貴先生が日経デビューしたのです!
おめでとうございます!
テーマは、これまた先生が愛し、現在も暮らしているイタリアに紀元前10世紀に誕生したエトルリア文化・文明が生み出した芸術です。
第一回目は、頭はライオン、そして、やぎの頭と背負って、蛇の尻尾を持つアレッツオのキメラ像です。
アレッツオは、現在も、毎月街をあげての蚤の市が開催されるフィレンツエから30分ほどの場所にある
文化都市。バッサーリの回廊があることでも知られています。
この連載は、10回続くそうです。
今からでも遅くないので、今日の日経に目を通してくださいね。
実は、先生のこの連載初日を待つように、ずっとご自宅でお世話なさっていたお母様が亡くなったそうです。
昏睡状態にあっても、先生の日経デビューを見守っていたお母様。
両親の無償の愛に支えられて、私たちは成長してきたのですね。
先生のお母様のご冥福をお祈りします。
そして、今後の活躍を心から応援したいと思っております。