今回の旅は、ブルゴーニュ地方南部のシャロネにメゾン・ドートを構えた友人の由香ランディさんのところにお邪魔して、

美味しいワインや料理を楽しみながら、

博物館や美術館、シャトーやワイナリーを訪れようというアイデアから生まれました。

 

というのも、下見で行った「土曜日」のボーヌがとにかく素晴らしかった。

なぜ、「土曜日」にこだわるかといえば、

 

この日は・オスピス・ド・ボーヌの向かいの広場に大きなマルシェ、そして、そのすぐそばにちびっ子蚤の市が立つからです。

ちびっこと言っても、そこはワインの産地。珍しいtire bouchon(ティルブウション フランス語でワインオープナーのこと。そのものズバリ、栓抜きと言います)などが揃っています。

 

また、マルシェではブルゴーニュ産のマスタードがオススメ。特にオスピス・ド・ボーヌの真向かいに立つマスタード屋の白トリュフのマスタードは最高!有名なmailleより断然美味しい!です。

 

そして、オスピス・ド・ボーヌの宝物が素晴らしいのです。

ここは何度も行っていますが、年を重ねてちょっとだけ前より賢くなると見えるものが変わってくる。

 

オスピスだから元は病院として使われていたのですが、看護婦さんの頭巾がブルゴーニュ公国の誇る

麻のゴールデンリバー、コルトレイク産。(現在はベルギー)

また、博物館に所蔵されているタペストリーはフランスの国立工房ゴブランでもオービュッソンでもなく、

ここを領土にするためにルイ15世が躍起になったトゥルナイ産です。(同じく、現在はベルギー)

そおいうことに気がつくと、かつてのブルゴーニュ公国の黄金時代がフランスなどとは比較にならないほど繁栄していたことに工改めて気がつかされる、というわけなのです。

 

プティ・セナクルの修学旅行では、毎回、プレクラスを用意して受講してから旅に出るようにしています。

なので、この旅を企画した時から、

北のルネサンス文化を生んだこの公国のお話は大原先生や黒瀧先生の講座のテーマにさせていただきました。

オスビス・ド・ボーヌでは、プレクラスで聞いた素晴らしき工芸品のお話をもう一度思い出してじっくり見学していただきたいと持っています。